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2025年4月14日/280号 IR体制整備と日光東照宮
日経新聞によれば、東証がIR体制整備の義務化に向け動いているとのこと。今夏にも「企業行動規範」へ盛り込む方針とあります。この「企業行動規範」ですが<遵守すべき事項>と<望まれる(努力すべき)事項>から構成されています。<遵守すべき事項>は、上場企業として最低限守るべき事項です。現状19項目あり、例えばその1つにはコーポ―レートガバナンス・コードを実施するか、実施しない場合の理由の説明、というのがあります。これと対になるかのように<望まれる事項>には、コーポレートガバナンス・コードの尊重があがっています。
IR体制整備の義務化は<遵守すべき事項>へ盛り込まれるようです。<遵守すべき事項>に違反した場合、公表措置、上場契約違約金徴求、改善報告書徴求、特別注意銘柄への指定など厳しい処置が待っています。要は気が抜けないということ。近々にパブリックコメント募集が始まり、7月にも施行される見通し。体制整備の具体例として、IRを所管する担当役員などの責任者、担当部署、、担当者を置くことを考えていると記事にあります。
プライム上場企業で時価総額が何千億とか何兆円という大企業にとっては、今さら何をという感が強いのは事実でしょう。とは言え、大企業でもコーポ―レートガバナンス報告書の「IRに関する部署(担当者)の設置」項目に関する説明を読むと千差万別で面白いですよ。日経記事に名前のあがっていた3社においてもしかり。どの説明がいいとか、悪いとかいうつもりは全くありませんが、これくらいの違いが(プライム上場の大企業間でも)現状ではあるということです。
IRに関する部署(担当者)の設置
伊藤忠商事 IRに関する専任部署として、CFOの下にIR部を設置
資生堂 IR担当部署 IR部
IR担当役員 取締役 代表執行役 エグゼクティブオフィサー
チーフファイナンシャルオフィサー 廣藤 綾子
IR事務連絡責任者 IR部長 大島由紀
住友化学 専任部署として「コーポ―レートコミュニケーション部」を設置し、株主・機関投資家に対して、投資判断に必要な情報を適時、公正公平かつ継続して提供し、IR・広報活動の強化・推進に努めています
IR体制整備の義務化が単なる形式主義で終わらないようお願いしたいですね。クライアント企業とのお付き合いからその大変さは重々承知しますが、めげずに切り拓いて欲しいところです。そのためのお手伝いが必要な時は、いつでもディア・マスターズへお声がけください。
日光東照宮は言わずと知れた家康を祀る霊廟ですが、行ってきました。中学生の修学旅行以来だから、ほぼ50年ぶり、初訪問みたいなものです。当時の記憶に残っているものは「見ざる言わざる聞かざる」の三猿と陽明門くらい、いやっ「陽明門、記憶はボンヤリ」と正直に告白しておきます。半世紀ぶりの訪問となる今回、大人時間の過ごし方で表参道から家康が眠る奥宮まで気に入ったところをじっくりと見学しました。
1.陽明門
国宝であり、日光東照宮のシンボル。豪華絢爛な門で一日見ていても飽きないことから「日暮しの門」とも。12本ある柱のうち1本だけ模様が逆さに彫られています。満つれば欠けるの諺から、あえて不完全な柱を1本加えて魔除けにしたそう。深いねぇ~。
2.眠り猫(国宝)~奥社参道~奥宮
左甚五郎作といわれる眠り猫の下を通り、奥社参道を歩くと家康が祀られている奥院宝塔へ続く合計207段の階段にあたります。ちょっとした山登りですが、周りの雰囲気は一気に神聖さを増します。階段は切り出した石の組み合わせではなく、各段が一枚岩を削って造られています。家康の威光、徳川家の力ってホントにすごい。
3.鳴き龍
鳴き龍は、陽明門を通り左手奥へ進んだ薬師堂の天井にあります。龍の顔の下で柏木を打った時に限り、あら不思議、まるで龍が鳴いているかのような反響音が聞こえてきます。龍の顔から離れた場所では、いくら力を入れて打っても駄目。外国人からは「Amazing!」の声が。これフラッターエコー現象と呼ばれ、龍の顔が描かれている天井が他より若干凹んでいるために生じるそうです。では、誰がなんのためにというのは解明されていません。他にも五重塔、唐門、神厩舎(三猿含む猿の彫刻)、上神庫(想像で彫った象の彫刻)等々、見どころは数えきれません。どの建造物も豪華絢爛でど派手な色使いですが、安っぽさや趣味の悪さは微塵も感じさせません。日本人として外国人観光客へ何だかとても誇らしく思えたこと申し添えておきます。それでは、また次回!