国内投資家、外国人投資家、個人投資家、証券アナリスト、IR支援会社などの属性に応じたアドバイスを行い、実務の部分まできめ細かくご提案
先週はWBCでの14年ぶり世界一奪還に日本中が沸きあがりました。私も準決勝、決勝の両日とも朝8時のプレーボールからお昼近くのゲームセットまでテレビ前で完全観戦しました。その後も幾度となく同じハイライトシーンが放映されるのだけれど、わかっていても繰り返し見てしまうのはどうしてだろう(笑)。皆さんはそんなことありませんか?
今回の侍ジャパンは、史上最強の布陣であったことを否定する人はいないでしょう。それでもわからないのが勝負の世界という中、見事期待に応えて優勝できたのは、なぜ?と考えた時、若い選手が心底楽しく野球をすることができたからと感じてます。ベンチ内の様子が時々映ってましたが、声も出てるし、笑いもあるし、まさに野球小僧として野球を楽しんでいる様が伝わってきました。栗山監督やダルビッシュ選手がそのために色々と腐心されたことは、後のインタビューからもうかがえるところでした。決勝スターティングメンバーの年齢を日米で比較してみました。10名の平均年齢ですが、日本では28.1才に対して、米国は31.3才です。
若い力の素晴らしさを実感しました。同時にその力を引き出した監督・コーチ、スタッフの尽力はいかほどのものであったか、それを想像すると頭が下がります。3年後の開催でも優勝を期待してしまうのは、私だけではないはずです。
(中)ラーズ・ヌートバー(25才)
(右)近藤 健介(29才)
(DH)大谷翔平(28才)
(左)吉田 正尚(29才)
(三)村上 宗隆(23才)
(一)岡本 和真(26才)
(二)山田 哲人(30才)
(遊)源田 壮亮(30才)
(捕)中村 悠平(32才)
(投)今永 昇太(29才)
(右)ムーキー・ベッツ(34才)
(中)マイク・トラウト(31才)
(一)ポール・ゴールドシュミット(35才)
(三)ノーラン・アレナド(31才)
(DH)カイル・シュワーバー(30才)
(遊)トレイ・ターナー(29才)
(捕)J.T.リアルミュート(32才)
(左)セドリック・マリンズ(28才)
(二)ティム・アンダーソン(29才)
(投)メリル・ケリー(34才)
さて、12月期決算企業の株主総会が本格化しています。24日(金)に開催されたJT(日本たばこ産業)の株主総会へ出席しましたので概要を報告します。3月期決算企業の皆さんのご参考になれば幸いです。
日時 2023年4月24日(金)10:00~11:30
場所 ザ・プリンスパークタワー東京(地下2階ボールルーム)
方式 ハイブリッド(参加型)総会
来場者 第1会場と第2会場を準備。合計2千名強の収容キャパと推測。実際の来場者数は千名前後かと。マスク着脱は個人の判断でとのアナウンスあり。登壇者は全員がノーマスクでした。
構成 3部構成
・事業・サステナビリティ報告と中長期戦略(約20分)
・株主提案者の意見とそれに対する会社見解(それぞれ約5分)
・質疑応答(約60分)
同社の株主総会へ出席するのは初めてです。初参加して感じたことは以下の3点です。
(1)質疑応答は懇切丁寧で分かり易い
来場者からの質疑(10名から10問あり)に対する回答は、全て担当役員から回答。どれも的を得ていて分かりやすかった。加えて、単に問われたことに対する回答に収まらず、プラスαを意識的に加えて対応されているのが伝わってきました。質疑応答に入る直前に事前質問が最も多かったロシア事業の現況について説明されたこともGoodでした。
(2)カタカナ表記の多いプレゼン資料
一方、投影されたプレゼン資料にはプライシング効果、トップライン成長、ダウントレーディング、モメンタム、ケイパビリティ、パフォーマンス等々、英語のカタカナ表記が多いと感じました。来場者は高齢者がほとんどですが、果たしてどこまで伝わっているかと心配になりました。極めつけは成長戦略の中に出てきた「CombustilesにおけるROI向上」という表記。Combustiblesって分かりますか。私はさっぱり?だったので、調べると紙巻たばこ等の燃焼性たばこ(要は、昔ながらのたばこ)のことでした。議長はCombustiblesを説明することなく、そのまま「コンバスティブルズのROI向上」と言われましたが…株主だったらこれくらい知ってるでしょ、ということか。
(3)株主提案に対する対応
香港リム・アドバイザーズからの出席者(日本人)が株主提案について5分間の意見表明。内容はJTの上場子会社、鳥居製薬に関するもの。企業統治向上、大株主責任、死重損失の3点を提案の根拠にあげられました。死重損失は、初めて聞いた言葉。始終損失ではありません(笑)。経済学でいう資源配分の効率性の損失です。個人的には共感できるところもあったのですが、「国益をしょった」とか、「ノブレス・オブリッジを果たすべき」とか言い出して、さすがに話を膨らませすぎでしょと引いてしまった(笑)。リム・アドバイザーズの株主提案はすべて否決されましたが、鳥居製薬では配当48円から100円へ増配を既に得ており、今後の矛先は親会社のJTへ一層向けられると予想します。このバトル、どんな展開を迎えるのか興味深いです。それでは、また次回!!
2023年3月6日/237号 トップアナリストとオジサン用語
3月に入っての東京は、日中コートがいらないくらい暖かくなりました。ディア・マスターズは、2月期決算なので既に新しい期が始まっています。起業して7年目に突入です。無事、小学校6年間を終えました(笑)。先週月曜日(27日)に消耗品の在庫を確認すると、コピー用紙(500枚)が間もなく底をつくことがわかったので、アマゾンで発注しました。それが翌日(28日)、しかも午前中に配達してくれるという便利さです。履歴を見ると1年ぶりの発注。起業当時は3~4ヶ月おきに、それが落ち着いて7~8ヶ月おきになり、その後コロナ禍と働き方改革の影響もあってとうとう1年まで延びました。価格は今回が710円(1.42円/枚)、1年前が658円(1.31円/枚)、起業当時(6年前)は525円(1.05円/枚)でした。1枚1円だったものがロシアのウクライナ侵攻で3割値上がりし、現状ではさらに上昇して値上げ率は4割に達しました。絶対額では200円ほどですが、値上げ率では驚いてしまうレベルですね。
この時期の定番ネタである日経ヴェリタスアナリストランキングからお伝えします。同紙2月26日付けでランキングが発表されました。定点観測からの気づきをいくつかあげてみます。
・トップアナリスト平均年齢(一部、略歴からの推測あり)は、49.4才。前年は48.1才、前々は47.1才と、上昇が続いてとうとう50才目前まできました。最年長は、みずほ証券の山田アナリスト(化学)の58才(5年連続トップ)です。最年少は、大和証券の関アナリスト(レジャー・アミューズメント)の35才(2年連続トップ)です。女性トップアナリストは2名。前年3名、前々年4名から減少しており、残念です。トップのお二人はベテランで、うちお一人は3年ぶりのトップ返り咲き。これはお見事というほかありません。
・最長連続トップアナリストは16年連続のSMBC日興証券の村木アナリスト(証券・保険・その他金融)。次点には15年連続の大和証券の佐渡アナリスト(電子部品)が続きます。
・トップアナリスト交代は、32部門中7部門。前年はわずか3部門でした。7部門中、5部門のトップアナリストは前年2位からの返り咲きです。
・会社別トップアナリストの人数は、大和証券が前年と同数の13名で5年連続トップ。2位は、それぞれ7名を擁するみずほ証券(前年比1名増)とSMBC日興証券(前年比1名減)でした。
・トップアナリストが企業の持続的成長の条件としてあげたものトップ3は、上から順に「環境変化への対応力」、「意思決定の迅速化」、「資本効率の改善」です。今回の特徴は、外部人材の積極的な登用や人材への投資など、まさに人的資本に関連する回答が増加したそうです。
トップアナリストの平均年齢を50才とすれば、1973年=昭和48年の生まれ。オジサンと言
ってもよい年端でしょう。ということで、最後にビジネスに関するあなたのオジサン度をチェックします。オジサンがよく使うビジネス用語を30個集めました。あなたはこの中で、いくつ使ったことがありますか?(1~8は産経新聞掲載、9~30は筆者収集による)
1 一丁目一番地 = 最優先事項
2 鉛筆なめなめ = ごまかして数字の帳尻を合わせる
3 ロハ = ただ、無料
4 ガラガラポン = 企画など一旦白紙にする
5 寝技 = 裏工作
6 よしなに = いい具合に、適切に
7 えいや = 気合いで、勘で、勢いで
8 全員野球 = 関係者で一致団結する
9 ざっくばらん = ストレートに、素直に、率直に
10 交通整理 = 役割分担の明確化
11 空中戦 = 口頭だけの議論
12 仁義を切る = 関係者へ筋をとおすこと
13 握る = 関係者と事前すり合わせをする
14 なるはや = できるだけ早く
15 いってこい = 上がった後、下がって元に戻る
16 ツーカー = お互い気心が知れている
17 がっちゃんこ = 2つ以上のものを合わせて1つにする
18 ダマでやる = 麻雀の「だまてん」から転じ、タイミングを見て行動を起こす
19 ペライチ = 1枚だけの資料
20 ポンチ絵 = 漫画絵、概略図
21 正直ベース = 実のところ、正直に言うと
22 発射台 = スタート地点
23 隠し球 = 上司に追及されないよう隠しておく案件や顧客
24 倍半分 = 数量差の大きさを示す
25 ほぼほぼ = おおよそ、おおかた(ほぼの強調)
26 丸める = 切り上げ・切り捨て、分かり易くする
27 たたき台 = 原案、草案、仮に作る案
28 金太郎飴 = どこをとっても同じ
29 あんぱい = ものごとの具合、調子
30 落とし所 = 両者が納得できるところ
私は、「ロハ」「空中戦」「あんばい」以外の27個は、ビジネスの場で間違いなく使ったことがあります。0~10個だった方。ミレニアル世代、またはZ世代の方ですか?オジサンは、あなたのような若手がこんな言葉を職場で使ってくれるのを待っているのです(笑)。11~19個だった方。知っている(使っている)オジサン言葉に偏りがあると思われます。今回初めて知った言葉を口にしてみましょう。意外に優しい言葉だと思いませんか(笑)。20個以上の方。立派なオジサンです。今の調子で周りの人へどしどし伝播しましょう。それでは、また次回!!