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2022年3月

  • 215号/ロシア、ツルフサの法則(28日)
  • 214号/インフレ対応、大丈夫(14日)

2022328日/215号 ロシア、ツルフサの法則

12月期決算企業であるJT(日本たばこ産業)の株主総会へオンライン出席しました。皆さんが同社に対して持つイメージはどんなでしょうか?高配当銘柄や株主優待人気ランキング上位銘柄(しかし、株主優待制度は2023年の発送をもって廃止が決定している(涙))のイメージを抱く方が多いかと思います。あるいは少々古い話になりますが、1999年の米RJRインターナショナルや2007年の英ギャラハーのような海外大型M&Aを成功させたグローバル企業としてのイメージでしょうか。それとも、政府(=財務省)が発送済株式の3分の1を保有する政府保有株式企業としてのお堅いイメージでしょうか。

 

私自身は、同社の高配当と優待がしっかりと継続されていた為、今まで株主総会へは一度も出席したことがありませんでした。今回、初参加したのはロシアによるウクライナ侵攻の影響を最も受ける日本企業のひとつだと考えたからに他なりません。

 

ロシアと言えば、即ツルフサの法則を思い出します。ソ連・ロシアの最高権力者は頭髪がツル(禿頭)とフサ(髪がふさふさ)が交互に就任するというもの。次にあげる指導者達の名前と顔を思い浮かべてください。この法則が見事なくらい適合していると思いませんか。常識的に考えればプーチンは失脚するに違いないから、次はフサがくることに。とすれば、反体制指導者のナワリヌイさんは本命にあがってくるのでは(笑)。閑話休題

 

レーニン(ツル)⇒スターリン(フサ)⇒フルシチョフ(ツル)⇒ブレジネフ(フサ)⇒アンドロポフ(ツル)⇒チェルネンコ(フサ)⇒ゴルバチョフ(ツル)⇒エリツィン(フサ)⇒

プーチン(ツル)⇒メドベージェフ(フサ)⇒プーチン(ツル)⇒仮/ナワリヌイ(フサ)

 

 

 会社側もロシア・ウクライナ状況への関心が高いことは心得ておられ、3月10日に「ロシア市場における現在の状況に関するお知らせ」と題するプレスリリースを公表し、<過去に例がない厳しいもの><事業環境が大幅に改善しない限り、ロシア市場における製造を一時的に停止する可能性もある>等の認識を述べています。

 具体的な業績数字を見ると、年間売上(2.3兆円)の65%(=1.5兆円)を海外たばこ事業で稼いでおり、そのうち23%(=3500億円)をロシア・ウクライナなどが占めている状況。それらを踏まえ、議長が総会で説明された最新状況は以下の3点でした。

(1)従業員とその家族の安全を最優先し、人道支援の資金拠出なども実施

(2)ロシア、ウクライナの工場規模(前者は4工場4000名、後者は1工場900名)

(3)今後見通しや業績への影響は精査中

 

議長の説明だけでは収まらないだろうなと予想していましたが、案の定、質疑に入って複数の株主から関連質問が出ました。

ロシア・ウクライナ情勢への適切な対応を株主として期待する

 ⇒質問するには、株主番号だけを名乗ればよいのですが、「財務大臣の代理として申し上げ   ます」なんて言うから総会会場が何者じゃ?と一瞬ざわついた(笑)。落ち着いて考えれば政府保有銘柄なんだからありえる話。会社側は落ち着いたもので、<貴重なご意見>として捉え、対応していくことを誓ってました。

 

ウクライナ工場の生産停止に対する代替案について

 ⇒キャメルブランドで生産をしていたが、既に停止している。代替生産の準備を他エリア(具体的には言わず)で進めており、原料や材料を送り込んでいる。

 

ロシア工場の状況とルーブル下落の影響について

 ⇒ロシア内の4工場の稼働は継続している。4000名の従業員とお伝えしたが、日本人はそのうち2名で現地に残っている。足元ルーブルは、期初に設定したレートから3割も大幅に下落している。それが継続すれば、今期450億円の為替差損が生じる見込み。工場状況については、コンプラやリスクマネジメントを管掌する代表取締役副社長が回答されたのですが、一度回答して引っ込んで、再度出てきて回答しなおすという念のいれようでした。

 

想像したくはないですが、もしも中国が台湾へ侵攻したら今回の比にはならないくらい日本企業は様々な影響を受けるに違いありません。単なる杞憂に終わればいいのですが…

 

最後に宣伝です。プロネクサス社のセミナーに登壇しました。コロナのご時世ゆえ、リアルなセミナーではなく録画を都合のよい時間・場所に合わせて視聴いただけるウェブセミナーです。おかげさまで本日時点ですが、お申し込みくださった会社数は20社を超えました。視聴可能な最終日は、4月8日(金)となっていますのでお早めに申し込みください。

 

セミナーテーマは「社内 IRの実務事例と進め方」についてです。社内IRを本格的に推進したい企業をイメージして、今までマル秘的に扱ってきた内容もオープンにしています。これには貴重な機会を与えてくださったプロネクサスさんの期待に応える意味もありますが、何より2022年3月で創業6年目に突入したディア・マスターズからの感謝の気持ちをクライアントの皆さんへ表したかったからに他なりません。詳しくは以下をご覧ください。それではまた次回!

https://p-support.pronexus.co.jp/home/files/open/20211210a.pdf

2022314日/214号 インフレ対応、大丈夫?

今回は最初に宣伝です。プロネクサス社のセミナーに登壇しました。コロナのご時世ゆえ、リアルなセミナーではなく録画を都合のよい時間・場所に合わせて視聴いただけるウェブセミナーです。私自身、ウェブセミナーは初体験。聴講者ゼロの無反応会場で録画撮りされるのは正直、やりづらかった。しかもプレゼンは140分しゃべりっぱなしというもの(厳密には、途中1回だけ10分休憩)。

 

申し遅れましたが、テーマは「社内 IRの実務事例と進め方」についてです。社内IRを本格的に推進したい企業をイメージして、今までマル秘的に扱ってきた内容もオープンにしています。これには貴重な機会を与えてくださったプロネクサスさんの期待に応える意味もありますが、何より20223月で創業6年目に突入したディア・マスターズからの感謝の気持ちをクライアントの皆さんへ表したかったからに他なりません。視聴は、先週311日から48日の約1か月間可能。ご関心お持ちくださった方は、どうぞ以下よりお申込みくださいませ。

https://p-support.pronexus.co.jp/home/files/open/20211210a.pdf

 

 

東京にいきなり春がやってきて20℃超えの暖かさです。陽気につられてプラプラと区民農園へ行ってきました。人参はこれが収穫収め。玉ねぎは今まで薄茶色のほぼ枯草状態だったのが、一転して写真のようなシャッキとした姿へ。キャベツは一向に変化なかったのが、とうとう中央部に球ができました!もう一息頑張ります。

心地よい風を受けて農作業したのですが、実はその数日前までブースター接種の副反応にやられて予想外の体調不良を被りました。接種翌日の昼過ぎから筋肉痛(これは大したことない)、発熱、倦怠感の三重苦。熱は37度台後半で動けないレベルではないものの、だるくてだるくておとなしくせざるを得ない状況でした。3回連続ファイザーで、過去2回は副反応らしいものほとんど無かったのに何でだろう。今回は集団接種会場でなく、診療所(いわゆる町医者)で接種を受けました。接種してくれた看護師の態度が悪かったせいに違いない。こちらも3回目で慣れているのは確かなれど、アマゾン物流倉庫のベルトコンベア上を流れる一荷物のごとき扱いのせいで接種前からハートを傷めつけられたのがけちの付きはじめだったのかも(笑)。

 

 

2月末に日経ヴェリタスに第34回人気アナリスト調査のランキングが掲載されました。毎年この時期の定番ネタとして定点観測させてもらっています。早速ですが今回の特徴を下記します。

 

*トップアナリスト平均年齢(女性年齢は略歴からの推測あり)は48.1歳。最近見たテレビ番組で日本人の平均年齢は48歳と言ってました。番組では50歳へ向かうことは、避けられない事実のように語られていたけれど、さてアナリストはどうなるのかしら?トップアナリストの最年長57歳(2名)、最年少34歳でした。

 

*女性トップアナリスト数は32部門中、3名で前年4名から1名減。3名全員が2年以上の連続受賞。

*最長連続のトップアナリストは、15年連続証券・銀行・他金融/SMBC日興証券の村木正雄アナリスト)。村木アナリストは企業アナリスト総合ランキングでも1位ですが、同2位、3位にかつてお世話になった方がランクインしています。2位佐渡アナリスト(電子部品トップ、 14年連続、大和証券)、3位山田アナリスト(化学・繊維トップ、4年連続、みずほ証券)です。1位との得点差はありますが、伸びしろがあるということ。今後こちらへも注目。
 

*トップアナリスト交代のあったのは32部門中、銀行、小売り、レジャー・アミューズメントの3部門(=9%)のみ。その3名中、2名は50歳以上のベテラン、1名は34歳(初めての選出と思いますが、その陰で長年トップを張ってこられた女性アナリストが陥落されました)。

 

*トップアナリスト交代は、前年が10部門(=31%)ありましたので、今回は変化の少ない年であったと言えるかも。言い換えれば、2年連続トップアナリストとなった方は9名もおられます。安定した実力を発揮されたのが評価されたというべきなのかもしれません。

*トップアナリスト数は大和証券が13名で1位。これは4年連続。2位はSMBC日興証券(前年3位)の8名、3位はみずほ証券(前年2位)の6名。これら3証券で27名と32部門の84%を占めます。

 

最後に各部門のトップアナリストが注目している企業の共通項は何だったと思いますか?

 

答えは、インフレへの耐性です。襲いかかってくるインフレへあなたの会社はどう対応されるのでしょうか?それではまた次回!

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