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2021年7月30日/190号 メダル獲得から見えるもの
ここ2週間、ボ~ッとする日が何日もありました。原因の1位は、暑さ。屋外は言うまでもなく、屋内でも嫌になる暑さです。第2位は、オリンピックの感動ボケ。最初は、選手がメダル獲得する度にもらい泣きしてたけれど、メダルラッシュで感動のハードルが切り上がった感あり(笑)。第3位は、コロナワクチン2回目接種。1回目ほどではないけれど、接種翌日はボ~ッとなってしまった。
オリンピックが始まって1週間(予選を含めれば10日)。大会関係者の開会直前の辞任・解任もあってどうなることかと。だから、まず注目したのは開会式。大丈夫かなぁ~という心配半分、大失敗があるのではという怖いもの見たさ半分でテレビを見ました。見終えての感想は、リオ五輪閉会式(2016年8月21日)での次期開催地への引継ぎセレモニー(たまたま、北米IR中で最初から最後までリアルタイムで視聴)のような日本を誇らしく思うには至りませんでした。が、随所にさすが、と悦に入るところはありました。私の中のトップ3は、
1位 聖火リレーON(王・長嶋)登場(長嶋をかいがいしくサポートする松井も印象的)
2位 ドローンによるパフォーマンス(インテルのドローンとは知らなんだ)
3位 ピクトグラム50連発(ピクトグラムは、1964年東京五輪のまさにレガシー)
1位のONは、若い人からはこのお爺さんたちは誰?なのかもしれないけれど、昭和世代には胸に迫る演出だったに違いない。現役時代の長嶋の太陽のような天真爛漫な明るさ、王の(野球)道を究める一途な努力がどれほど日本スポーツ界、いやスポーツ界のみならず日本社会へ勇気を与えたか。一巨人ファンのたわごとですが、それほどインパクトがありました。
ランキングを続けます。オリンピックと言えば国別メダル獲得数がいつも話題にあがります。メダル至上主義者ではないけれど、データがあれば比較したくなってしまうもの。28日時点のトップ3は、総獲得数では米国(合計31個/金11個、銀11語、銅9個)が、金メダルでは日本(13個)がそれぞれ1位です(総獲得数2位中国27個、3位ROCロシアオリンピック委員会23個、4位日本22個)。
国別金メダル獲得数(7月28日22:55時点)のトップ3を見てみましょう。
1位 日本/13個
2位 中国/12個
3位 米国/11個
3位米国の11個は、競泳4個、射撃3個が中心。オリンピック後半の陸上で稼ぐことでしょう。2位中国の12個は、重量挙げ4個、射撃3個、飛び込み3個が中心。卓球で荒稼ぎすること確定的。今や色んな所でガチンコぶつかっている2大国米中ですが、射撃金メダル数でそれぞれ3個というのは、何となく両国関係を暗示しているようで興味深い。
1位日本の13個。これは正直、想定以上のメダル数なのでは?競技別に見てみます。
柔道 6個
競泳 2個
スケートボード 2個
体操 1個
卓球 1個
ソフトホール 1個
柔道が約半分を占めており、柔道では金メダル以外は…と周りも選手も思ってしまいますよね。話は変わりますが、女子柔道でコソボ選手が2人、金メダルを獲得しています。コソボって紛争国のイメージしかなかったのだけれど、それだけ柔道ってグローバル化してるんですね。
競泳は、大橋選手の個人メドレー2種目での金獲得につきます。瀬戸選手ら期待の高かった選手が軒並み崩れる中、何とか水泳ニッポンの面目を保ちました。スケートボードは、堀米、西矢両選手の金メダル。西矢選手は13歳、日本選手で史上最年少のメダル獲得。試合中の解説がヤバかった(笑)。また、他国選手と和気あいあいの談笑なんかしていて、これがZ世代の特長なのかもと実感。体操は、個人総合の橋本選手。迫力満点の鉄棒も素晴らしかったけれど、個人的にはあん馬の高速旋回が腰も高く浮いている中、足先までピタッと揃っていて断トツに美しいと感じました。19歳と若いので、道を外さず(?)に頑張って欲しいもの。
卓球とソフトボールは、全てのメダル中で特に感動・感激しました。あえて順番をつけるなら、1位卓球、2位ソフトかな。卓球は水谷・伊藤選手がついに中国を打ち破る悲願を達成してくれました。元卓球小僧のはしくれとして、こんな信じられない喜びを実現してくれて何と言えばいいのかしら。男子バスケの放映と時間がかぶっていて、かつ冒頭2ゲームを連続して落とした時はザッピングしそうになったけれど、こらえて応援し続けてよかった!水谷、伊藤選手は幼馴染とはいえ12歳も年が離れています。でも、いまだにジュン、ミマと呼び合うと聞きました。素晴らしい関係性です。
ソフトボールは、2008年北京の金メダル獲得時と同様にドラマチックでした。2008年と言えばリーマンショックの年。それから13年間、五輪競技から外れていたにも関わらず、ぶれることなくメダルを追いかけてきた選手・関係者の執念には脱帽するのみ。一体どんなマネジメントでモチベーションを維持してきたのでしょう。少なくとも監督と選手、ベテランと若手が信頼しあっていることは、プレーや試合後インタビューからひしひし伝わってきました。
ここまでを振り返り、メダル獲得できている競技に共通していることを考えてみると、何やら会社でも必要とされる内容ばかりのような気がします。
① 若手の人材育成
スケボーの西矢選手に限らず、堀米、中山選手も若いですし、女子柔道の阿部選手、女子卓球の伊藤選手、男子体操の橋本、北園選手、ソフトボール後藤投手等々、二十歳前後の才能ある若手が結果を出しています。
② 組織の風通しのよさ
ソフトボールは言うまでもなく、予選リーグを全勝通過した男子サッカーも今回、この点を強く感じます。
③ 攻める・出し切る・笑顔
これら3つは、攻める=攻撃こそが最大の防御、出し切る=出し惜しみしないパフォーマンスが結果へ繋がる、笑顔=心の余裕と言ってよいかも。個人的には笑顔が最重要かと。ツキを呼ぶには、苦しい時こそ笑顔からです。
来週から8月、オリンピック後半戦から元気をもらいつつ、暑さとコロナを乗り切りたいものです。皆さんもお体ご自愛ください。それでは、また来週!
2021年7月16日/189号 オリンピックと優良企業賞
来週金曜日(23日)、オリンピックがいよいよ開幕するのに、残念なほど盛り上がりが感じられません。自分自身、東京都<外国人おもてなし語学ボランティア>へ登録して何回か研修・セミナーへ参加したけれど、コロナ禍になってから、ほぼ活動できてないなぁ…せめてテレビ前から日本人選手を全力応援することを誓います!
メルマガ188号(7月9日付け、ワクチン接種にて)へメッセージをいただきました。ありがとうございます。
『板倉様、おはようございます。〇〇です。無事に1回目の接種を済まされたとのこと、良かったですね。私も東京に残っていれば早かったのにと思います。こちらは進捗が大変遅く、いだに接種券の発送日すら未定です。西三河でも知立市は特に遅く、地方自治体間の貧富の差を否応なく見せつけられています。
結局、会社の接種が先行することになり、22日に1回目を受けることになりそうですが、政府のヨタヨタ感もあり、本当に摂取できるかは当日までわかりません。翌日を有休にして、構えています。暑くなってきましたので、畑仕事では熱中症に気をつけて!』
『板倉さん、おはようございます。ワクチン、打たれたのですね。私も何とか江東区の予約を済ませました。日本のワクチン接種による死者数は圧倒的にファイザーが多いので個人的にはモデルナ製希望なのですが、開業医でなくスポーツセンターの集団接種でも自治体系は皆ファイザーのようです。
実は、インフルエンザワクチンを1度も打ったことが無くワクチンは子供の頃ひと通り打っただけなので、体がビックリしてしまうのではないかと心配です。接種後15分、会場で様子見…アナフィラキシーの有無を見るのには適切かもしれませんが、あまり意味ないよなぁと思います。生ワクチンでも不活化ワクチンでもなく、mRNAワクチンなので、体内でコロナウィルス抗体が産生されるまでには時間を要するはずで、とすると副反応が出るのにも数時間かかりますよね。
因果関係不明とは言え、ワクチン接種後の死亡数は、このところ週80~100名程度にのぼっており重症化で死亡する人より多いじゃん、と思うと予約を取り消そうか…常に悩んでいます。
ともあれ、回復されたとの事、ご無事で何よりです。』
7月に入って日本IR協議会(JIRA)の<IR優良企業講座>をオンライン聴講しています。主な内容は、2020年にIR優良企業賞を受賞した企業のIR活動事例です。今回から講座開催時期は7月になりましたが、優良企業賞受賞企業の発表は、昨年11月に既に行われています。ちなみに応募社数は284社で、優良企業賞を受賞したのは14社です。
講座は、14社中7社が3回に分かれてプレゼンを行います。7月15日時点で2回目まで終了しており、5社(小松製作所、エフピコ、不二製油グループ本社、ミネベアミツミ、Jフロントリテイリング)のプレゼンを聴講しました。来週(20日)に3回目が開催され、残る2社(日本電信電話、日立製作所)がプレゼン予定です。
同協議会の佐藤淑子専務理事から審査サマリーの説明がありましたが、とても興味深い内容でした。最初に<ESGの取り組みに>関する活動状況です。応募企業(284社)の約38%がESGをテーマにした説明会やミーティングを開催しています。また、約71%がESGを評価軸にするファンドや有識者と対話し、中長期的な経営戦略などへ活かしてします。ちなみに2年前(2018年)は、前者が約27%、後者が約55%という結果でした。ESGについて投資家と対話する企業は継続的に増加していると言えます。あなた会社の状況はいかがですか?
次いで<対話を深めるための情報開示>です。株主・投資家との対話を深めるために目標の明確化や指標を活用した説明に取り組む姿がうかがえます。2018年との比較で今回の回答率の上昇が大きかったのは、①中期的資本効率向上についてKPIを用いて説明(62%⇒76%)、②非財務情報を企業価値向上と関連付け説明(68%⇒76%)、③経営目標と業績管理指標を結びつけて説明(58%⇒66%)などです。②はまさにESGを企業価値向上へ結びつけようとの試みですね。
優良企業賞は、そもそもがたいの大きな企業や時価総額の大きな企業向けなんでしょ、と捉えるのは止めましょう。子供のころ「オリンピックは参加することに意義がある」とよく聞いたものです。それがいつの間にか勝つことに意義がある(=メダル獲得競争)という風潮にすり替わっているのと同じです。何よりも企業価値向上に向けて動き出す努力にこそ意義があります。そのお手伝いが必要ならばいつでもお声がけください。それでは、また来週!
2021年7月9日/188号 ワクチン接種にて
日本取引所グループから2020年度株式分布状況調査結果が公表されました。
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/nlsgeu000005nt0v-att/j-bunpu2020.pdf
投資部門別の前年度比保有比率の主な変化は、以下のとおりでした。
*外国人:前年度比+0.6ポイントの30.2%と3年ぶりに3割超え
*信託銀行:+0.8ポイントの22.5%で調査開始以来、過去最高
*個人:+0.3ポイントの16.8%へアップ
*事業法人:-1.9ポイントの20.4%、報告書では外国人、信託銀行の保有比率がそれぞれ上昇した影響で相対的に低下したとしています。自己株式の大部分はここに含まれますが、前年度比+0.09ポイントの4.13%。
2020年度に外国人が最も保有比率を増やしたセクターはどこだと思いますか?
<海運業>で、保有比率は5.1%増加しています。よく言われるようコロナワクチンによる経済回復で貿易復活を見込んでのことでしょう。一方で2019年度に外国人が最も保有を増やした<医薬品>(+3.7%で42.3%)は、-2.6ポイントで減少率では2番目の大きさ。さすが足の速い人たちです。
メルマガ186号(6月25日付け、個人向け説明会のこと)で書きましたが、ついに今週第1回目のワクチン接種を終えました。接種したのはファイザー社のワクチンです。
集団接種会場である専門学校校舎へは、予約時間の30分ほど前(=14:30)に到着。玄関前には警備員が3名いて案内をしてくれます。会場へ入ってまず、アルコール消毒。そして検温(36.6℃)。予約時間を告げると待合場所へ案内。
15:00の組では5番目の到着。その部屋には60~70名分のパイプ椅子が置いてありました。一目でバイト学生とわかる誘導員から「奥の列で前からつめてお座りください」と言われ、その通りに着席。決算説明会で「前の方からつめてお座りください」と言われても、まず聞かないけれど、ここでは従ってしまった(笑)。医療現場であり、加えて勝手なところへ座ると順番が遅れてしまうかもしれないと無意識のうちに感じ取っていたのかも。
次々にやってくる人たちを見ていると、20~30代と思われる人も混じっていたけれど、大半は同世代のオジサン・オバサンばかり。席に座るとほどなく係員がやってきて、接種券、問診票、身分証(=運転免許証)の3点セットを確認。その場で2度目の検温(36.2℃)。待つこと20分ほどで「それではこちらの一列(=6名)の方からこちらへ移動してください」との案内。
隣の部屋が問診室。つい立てで仕切られた簡易ブースが7~8部屋あり、空いたブースへ順番に入っていきます。私の入ったEブースでは、問診者は女性でした。事前に記入していた問診票にそって、淡々と確認が進みます。定期健康診断の問診よりは、丁寧でした(笑)。最後に待ち時間カード(接種後の様子見時間)で15分と書かれたカードを渡されて、さらに奥の部屋へ。
いよいよ接種。こちらも7~8ブースあり。いちばん奥の部屋へ入るように指示された。ここでも注射してくれたのは女性でした。過去にワクチン接種で気分が悪くなったことがないか等最終確認。利き腕でない方を出してと言われ、左肩を出します。「アルコール消毒しま~す、ちょっとチクッとします」と言われて身構えた。が、拍子抜けするくらい柔らかい痛みでした。絆創膏を貼りながら「押したりもんだりしないでください。今、2時56分なので3時11分まで別室でお待ちいただきます」と言われた。
別室へ移動すると先に接種を終えた人たちが待っています。数分早く終えただけだろうに、先輩面をしていると感じてしまうのは私だけ?案内係の誘導で席へ。ほどなく係員がやってきて「体調はいかがですか、ご気分悪くありませんか?」との確認。周りでは、係員が各人の終了時間を心得ていて、順に声がけしています。15分経過したとき、係員が「あちらへ移動して次回確認をしてください」との指示。1回目接種であること確認して接種券から1回目シールをはがし問診票へ貼りつけて終了。時計を見ると、会場へ到着してから45分程度が経過。想像以上にスムーズな接種で感心してしまった。
接種翌日は、一転朝から体調がさえませんでした。副反応は会場でもらったパンフや先に接種した人から聞いていたのですが、ちょっと甘く考えていた。まず、注射部位への痛み。首筋から左肩、腕へと凝ってしまい動かすと痛みあり。そして何より倦怠感。蒸し暑いからかなと思ってたのが、だるさがなかなか抜けず、これが副作用なんだと思い知りました…幸い外出予定はなかったので家にこもって大人しく一日過ごしました。その晩は、夜9時に就寝。翌朝7時まで眠ってしまったのは、体力的にしんどかったのでしょう。お陰さまで無事回復しました。それでは、また来週!
2021年7月2日/187号 対話ガイドラインと総会
先週、梅雨の晴れ間に菜園へ行きました。この時期、植物の育ちはホントに早く、見るたびに驚いています。雑草はさらに早く育つようで除草には手が抜けません。写真は左からナス、モロヘイヤ、ピーマン、トウモロコシです。
金融庁が今年6月11日に修正(といっても誤記を正した程度)を行った「コーポレートガバナンス・コードと投資家と企業の対話ガイドラインの改訂について」を公表しました。みなさんも目をとおされたのではないでしょうか?内容は、<コーポレートガバナンス・コード>と<投資家と企業の対話ガイドライン>の大きく2つから構成されていますね。
https://www.fsa.go.jp/news/r2/singi/20210406/01-1.pdf
投資家と企業の対話ガイドラインは、コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コードの附属文書の位置づけですが、企業と投資家の間で重点的に議論することが期待される項目を4つ取り上げています。その中の1項目は「ガバナンス上の個別課題」です。ガバナンス上の個別課題には①株主総会の在り方、②政策保有株式、③アセットオーナー、④株主と企業の対話の充実があげられています。
そして「株主総会の在り方」として4つをテーマアップしています。少し長くなりますが、原文のまま記します。
(1)株主総会において可決には至ったものの相当数の反対票が投じられた会社提案議案に関して、株主と対話をする際には、反対の理由や反対票が多くなった原因の分析結果、対応の検討結果が、可能な範囲で分かりやすく説明されているか。
(2)株主総会の招集通知に記載する情報を、内容の確定後速やかに TDnet 及び自社のウェブサイト等で公表するなど、株主が総会議案の十分な検討期間を確保することができるような情報開示に努めているか。
(3)株主総会が株主との建設的な対話の場であることを意識し、例えば、有価証券報告書を株主総会開催日の前に提出するなど、株主との建設的な対話の充実に向けた取組みの検討を行っているか。また、不測の事態が生じても株主へ正確に情報提供しつつ、決算・監査のための時間的余裕を確保できるよう、株主総会関連の日程の適切な設定を含め、株主総会の在り方について検討を行っているか。
(4)株主の出席・参加機会の確保等の観点からバーチャル方式により株主総会を開催する場合には、株主の利益の確保に配慮し、その運営に当たり透明性・公正性が確保されるよう、適切な対応を行っているか。
まず(2)(3)ですが、株主総会前の対応について。(2)はいまや多くの企業がTDNetや自社ウェブサイトで早期公表を行っています。(3)の有報の総会開催日前提出は、先月参加した株主総会のひとつで、株主提案の議案となっていたので記憶に新しい。結果は否決。会社側は、主な理由として招集通知の添付書類による情報開示の充実を図っていると回答。ただ「投資家と企業の対話ガイドライン」の内容を意識して、検討・取り組みを開始しているとの含みを持たせた回答も加えていました。
次いで(1)は総会後の対応。そもそも可決された議案が投資家・株主との対話で話題にあがることは極めてまれなことと思います。それゆえ、喉元過ぎればで、会社側はほったらかしにしがちなのでは。「相当数の反対票」の定義も定かでなく、どれくらいなのかを自社で判断しなくてはなりません。とは言え、前職では関係者と「相当数の反対票」についてすり合わせを行った後、原因や対応について取締役会で報告していました。
最後に(4)。これはオンライン総会に関して。東証によれば、6月総会を開催する3月期決算企業2,172社中、オンライン総会を開催するのは318社(6月13日時点)。これは前年同月(91社)の3.5倍。318社のうち参加型(動画視聴のみ)は298社と94%を占める。出席型(議決権行使・質問が可能)は20社で、前年同月(9社)の2倍以上とのこと。メルマガ185号(6月18日付け、最近のショック)で書いたのは、参加型オンライン総会についてです。その後、新たに2社のオンライン総会へ出ましたが、いずれも参加型でした。
(4)はコロナ禍の状況にもよりますが、来年さらに進化・拡大を見せるでしょう。会場不要の完全オンライン開催ですが、改正産業競争力強化法の成立でいよいよ実現するかも。当方、そんな高望みは最初からしません。が、少なくともオンライン総会を名乗るのであれば、総会終了時まで配信をするべきです。上述の新たな2社はキッチリ最後まで配信してくれたので満足しています。それでは、また来週!