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2020年12月

  • 166号/今年の10大ニュース(25日)
  • 165号/最近のオーノーッ(16日)
  • 164号/社外取締役の心得(7日)

20201225日/166号 今年の10大ニュース

本日(25日)が仕事納めの方、予想以上におられるので来週月曜日(28日)に配信予定していたテーマで前倒し作成しました。年内最後のメルマガとなりますので、2020年を振り返り独断と偏見の「今年の10大ニュース」としてお送りします。1年間のメルマガや日記を読み返して勝手ランキングしたものです。皆さんの1年はどんな年でしたか?

 

1位:新型コロナウィルス

マスクが生活必需品になった。とはいえ、基本的に嫌い・苦手なので外出時、いまだに忘れてしまうこと多し。そんな時は最寄りのコンビニで泣く泣く購入。結構なマスク持ちです(笑)。スポーツジムは、休会継続中。再開は来春かな…体がなまるのを防ぐためウォーキング励行。お金もかからず、自分勝手時間でできるのがグッド。

 

2位:ビデオ会議・セミナー激増

3波の襲来で以前より再加速した感。12月のとある週の記録を見ると5日間ぜぇ~んぶビデオ会議・セミナーだったことあり。ビデオ会議にあったしゃべり方、服装、さらにはカメラ映えするライティング(照明)まで指南するサイト・書籍急増。どこまで効果あるの?と思いつつ気になるところ。アフターコロナで、対面(リアル)vsビデオ(バーチャル)はさてどうなる?

 

3位:コラボ・協業による事業内容増強

おじき(やくざ用語の「叔父貴・伯父貴(おじき)」でなく「オジサン起業」のおじき)と話す機会増加。相談にのったり、紹介したりもあり。また、人材紹介や海外企業を通じてのコンサル提供、M&A/事業提携等、業務内容は着実に拡大。コラボ・協業先の皆さま、それを活用くださったクライアントの皆さまへ感謝。

 

4位:働き方改革

働き方改革とは、大げさすぎました。要は、働きやすさ追求・働くうえでの無駄排除。これには、特別定額給付金が大活躍。(値段は張るが)座り心地の良いオカムラチェア、机上ラック、可動式ラックを購入。仕事効率は格段にアップした(かな?)。書類やクリアファイルを机上、時には床上へ平置きしていたのが元凶と再認識。探すのに時間かかってたのよね。

 

5位:なしなしの生活

麻雀はありありですが、今年の生活は無し無しでした。旅行無し、飲み会無し。旅行、観光、飲食関連業界の苦境を察します。日本航空11月公募増資へ応募、これからは株主として応援します。数年先に期待しています。

 

6位:初体験

無し無しの生活ばかりでは味気ないもの。能楽(国立能楽堂)を初鑑賞したり、アートアクアリウム(日本橋)へ初めてうかがいました。歯が割れたことも考えてみれば初体験です(笑)。笑えないのはその後、知覚過敏に悩まされていること。来年も初物へは積極的に関わりたいもの。

 

7位:おうち時間増加

Stay Home中、皆さんはどう過ごされていますか?テレビ、ゲーム、読書、オンライン飲み会?私はテレビか読書です。テレビだと最近はアマゾンプライムで、サクッと30分ものを観ることが多くなりました。お薦めは「ビッグバンセオリー」米コメディ。シーズン12まで続いた人気番組。主人公はオタクの二人。これに関わるのも変わり者ばかり。単純に笑えるところが大好きです。読書では「シン・二ホン/安宅和人著」「世界史の針が巻き戻るとき/マルクス・ガブリエル著」が面白かった。

 

8位:農林業への関心高まる

農林業へのあこがれの気持ちが強くなりました。ゴーヤや綿を種苗から育て、収穫する面白さに由来します。定年後に農業で自給自足生活を始められる方が紹介されることありますが、その気持ち、今ならわかるなぁ。要は年取ったということ?

 

9位:日経平均が30年ぶりの高値つける

9位や10位はもっと上位にランキングしてもよかったかも。30年前と言えば、当方29歳。大器晩成だと信じているうちに還暦前まできちゃった(笑)。さて、バブル崩壊前の高値38,915円(終値)を超えるのはいつ、どんなタイミング?

 

10位:ESG/SDGs、ブームから定着へ

この言葉を見たり聞いたりしない日はなくなりました。最近ではIR現場はもちろんのこと、日常会話でも交わされるように。ESG情報の評価機関が乱立していますが、基準を統一する新組織設立の動きがあることもポジティブ。IR実務に携わる皆さんの助けに一日も早くなるといいですね。

 

ウィズコロナの渦中で迎える年末年始、皆さんくれぐれもご自愛いただき、健やかにお過ごしください。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!!それでは、また来年!

20201216日/165号 最近のオーノーッ!

メルマガ164号(12月7日付、社外取締役の心得)へメッセージをいただきました。ありがとうございます。

 

『板倉さん、再び取締役会の論議なのですね。社外取締役の割合、女性の割合とか等々何度もテーマになりますが、形式を整えても上手く行かない企業も多い。先ずは「上手く行っている」とは?と問いたい。

 

現在、ゴルフ業界は道具の進歩、トレーニング方法、ヘッドスピード、ボールのスピン量、等々の進化が速く、世界中男も女も同じフォームでスイングしているように見えるのです。しかも世代交代が非常に速いので、選手のピークが非常に短いのです。企業理想像の提言もゴルフと同じ様に感じてしまう。私には社外取締役は、ゴルフのコーチ的な役割に思える。多くの選手(企業)のコーチ(社外取締役)兼任も多いしね。ゴルフも野球も膨大なデータが有り、選手(企業)がロボット化しているように思える(後略)』

 

 

能楽を生まれて初めて生舞台で見ました。歌舞伎を劇場(歌舞伎座)で初めて見たとき、これは自分には合わないなと直感的に思ったのですが(それは正しく、その後二度と行っていません)、能はそこまではっきり、合わないと感じることはありませんでした。自分でもすごく意外に感じているところです。まぁ、合うと感じたわけでもないのですが、歌舞伎みたいに明確にアウトとならなかった理由を考えてしまいました。

 

観劇したのは、国立能楽堂(渋谷区千駄ヶ谷)。大江戸線国立競技場駅から黄葉した銀杏並木が美しい街路を歩くこと5分で到着。建物は、幹線道路から一区画ほど内側にあり静かな環境です。前庭は広々していて松の木を中心に植栽があり落ち着きます。購入していたチケットを券売機で発券して入場。建物内にも中庭があってモミジの紅葉を愛でる人多し。開演10分前に広間から歩廊を通って見所(自分の席)へ移動。

 

ご存知の方もおられると思いますが、能楽は観客席が3種類あります。正面、脇正面、中正面です。正面は、他演劇と同様で舞台を真正面から見る席。脇正面は、舞台を真横から見る席です。自分の左手側に橋掛かり(舞台へつながる廊下)があります。そこは時には舞台への通行路、時には演じる場所になることもあって、他2種類の席と比べると極めて近い位置で役者を見ることができます。中正面は、正面と脇正面の間に位置する席。舞台の柱にじゃまされて見ずらいと言われる一方、斜め方向から舞台を見るので立体感が感じられ、通好みの席とも。料金は、高い順に正面>脇正面>中正面。だから、中正面席で最も正面席に近い席を狙ったけれど、他の人も考えることは同じ。残念ながら予約がとれず。脇正面は、初めて見る舞台をわざわざ横から見ることもないだろうと却下。で、財布には痛かったけれど王道()の正面席チケットを購入。

 

能楽は、能と狂言がセットで組まれています。私が観たのは狂言が「猿聟(さるむこ)」。舅猿のところへ、聟猿が妻や供猿を連れて婿入りにやってくる話。登場者全員が猿の面をつけ「ガガガッ、ガガガッ」「ギ~~ギ~」「グッグッグゥ~」「ゲッゲッゲッ」等、猿語(?)のみで最初から最後までしゃべりまくります。まるで筒井康隆の小説に出てくる世界じゃないかっ(笑)。能は「舎利(しゃり)」です。舎利はお釈迦様の遺骨のこと。それが一般公開された日に人に化けた足疾鬼(そくしっき)に盗まれてしまいます。舎利奪還のため現れた韋駄天(いだてん)が取り返す話です。

 

お寿司屋さんでご飯をシャリと言いますが、語源は、お釈迦様が火葬され残った骨が白くて米粒に似ていることに由来します。(閑話休題)

 

事前にあらすじを知ったうえ観るとよい、と言われていたので素直に従い実行しました。前席背面に取り付けられたモニター画面には、あらすじやせりふがポンポンと出てくるのですが、舞台への集中度が下がるので、予習しておいてよかったのは間違いありません。話へ没入できたのは、正面席であることに加え、予習のお陰と見立てたのですが、どうやらそれだけではなさそうなのです。

 

というのは、国立能楽堂の建物配置は、門をくぐり前庭を玄関に向かって進み、玄関から広間、歩廊をへて見所に入り舞台まで達するまでのすべてが対角線上にからむように設計されているというのです(確かにそうなっていた)。外界から建物内部へ人を導く時、対角線上につながった空間的順路を経験することでで、能楽の幽玄な世界へ自然に誘い込むようにしているんだそう。

 

そんなところにまで仕掛けがあったなんて、まさにオーノーッ!(おー能!)と驚くしかありません。それでは、また来週!

2020127日/164号 社外取締役の心得

メルマガ163号(11月30日付、師走を過ごす場所)へメッセージをいただきました。ありがとうございます。

 

『板倉さん、おはようございます。いつも興味深いコラムを有難うございます。10位のゴキブリムエンダーには私、驚きました。我が家にもゴキブリは出没します。一度、ぐわ~っと煙を焚いて(かつての「ゴキブリにバルサン~」のイメージ)、徹底的に退治しようと思って家内に買ってくるよう依頼しました。そうしたら買ってきたのがこのムエンダー。なんじゃそれ?と聞いたら、かつてのあのドラゴン花火みたいなのはもう古い、出かける前にこれをシュッシュッと2-3回部屋にスプレーするだけでいいんだとのこと。ホンマかいな、と思いながらも手軽なので試しました。そのせいか、それ以来ゴキブリの姿は「あまり」見かけなくなりました。(後略)』

 

 

2021年春に改訂されるコーポレートガバナンスコードの概要に関する記事が6日、日経新聞1面にありました。取締役会の機能強化に関して、東証1部に上場する企業には取締役の3分の1以上を独立した社外人材から選ぶことが求められます。以前から議論されてきたテーマゆえ意外感はないと思います。とは言え、東証1部でも3分の1以上を選任している企業は43%2部では27%、ジャスダックでは17%、マザーズでは39%(大和総研資料より)なので、来年6月から適用されれば増員が必要になることは違いありません。皆さんの会社の選任状況はいかがですか?

 

ガバナンスコードは、ソフトローなので強制力はありません。が、原則主義で「comply or explain」に基づき、従わない場合には説明が必要ですね。合わせてこのタイミングで注意しておくことは、東証で進められている新市場区分でのガバナンスコード適用基準です。年内(=今月中)に新市場区分の上場基準の詳細が公表されるので待たねばなりませんが、現時点で公表されているガバナンスコードに関する新3市場への適用は次のように記載されています。

 

プライム市場  :見直し後の全原則の適用

スタンダード市場:コード全原則の適用

グロース市場  :コードの基本原則のみ適用

 

株主数、流通株式数、流通株式時価総額、売買代金等の形式基準に目が行きがちですが、ガバナンスについても適用されるコードを踏まえ、自社に最適な市場を選択したいものです。

 

社外取締役から話がそれました。社外取締役の5つの心得って知ってますか?経産省が今年7月末にとりまとめたきっちりしたガイドラインがあるんです。その名も「社外取締役の在り方に関する実務指針」。

 

https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200731004/20200731004-1.pdf

 

1章に5つの心得が書かれています。心得を抜粋すると以下のとおり。各心得には考え方が詳細に説明されていますので関心持たれたかたは、ぜひ一読してみてください。自社の社外取締役と勝手比較(笑)してみるのもよいかと。

 

心得1:

社外取締役の最も重要な役割は、経営の監督である。その中核は、経営を担う経営陣(特に社長・CEO)に対する評価と、それに基づく指名・再任や報酬の決定を行うことであり、必要な場合には、社長・CEO の交代を主導することも含まれる。

 

心得2

社外取締役は、社内のしがらみにとらわれない立場で、中長期的で幅広い多様な視点から、市場や産業構造の変化を踏まえた会社の将来を見据え、会社の持続的成長に向けた経営戦略を考えることを心掛けるべきである。

 

心得3

社外取締役は、業務執行から独立した立場から、経営陣(特に社長・CEO)に対して遠慮せずに発言・行動することを心掛けるべきである。

 

心得4

社外取締役は、社長・CEO を含む経営陣と、適度な緊張感・距離感を保ちつつ、コミュニケーションを図り、信頼関係を築くことを心掛けるべきである。

 

心得5

会社と経営陣・支配株主等との利益相反を監督することは、社外取締役の重要な責務である。

 

2章からは、その心得を受けて社外取締役としての具体的な行動の在り方を述べています。ざっくり5つあります。

① 取締役会の実効性を高める働きかけ

② 指名・報酬への関与

③ 取締役会などの実効性評価

④ 取締役会以外の場でのコミュニケーション

⑤ 投資家との対話やIR等への関与

 

 ⑤ ですが、バイサイドから依頼があった際、どのような対応をされていますか?そもそも依

頼を受けた会社の方が現状では少数派かもしれません。第一歩としては、対応方針や手続きを社内で整えておくこと。次いで、会社側から対話の場をできる限り設けてはと思います。実際、株主総会で社外取締役の方が発言されるのを目にすることは増えました。その次は、会社説明会へ同席、そして社外取締役メインの対話の場を設定することでしょうか。数は限られていますが、そんな会社があるのも事実です。うちにはまだまだ(早い)と思わず、検討されることをお薦めします。それでは、また来週!

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