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2018年7月

  • 56号 もう一つの100周年(30日)
  • 55号 ●●●●の済生方法(23日)
  • 54号 欧州のESGってどう?(17日)
  • 53号 ●●の成長戦略(9日)
  • 52号 最近の喜怒恥驚怖(2日)

2018730日/56号  もう一つの100周年

夏の高校野球地方予選が佳境を迎えています。今夏は第100回開催という節目の年で注目度も一段と高いですね。大阪桐蔭と履正社の北大阪大会準決勝の試合がニュースにもなっていましたがすごかった。強豪校同士の対決で、結末もドラマチックでした。

 

8回を終え34で履正社が1点リード。履正社は7回表まで30と負けていたところを逆転しており、流れでは圧倒的に有利な展開。それを示すかのように、9回表、大阪桐蔭は送りバント失敗して小飛球併殺打となり、一気に2死。誰もが終わったな、と思ったはず。が、次の打者から信じられない展開に。履正社投手が、4者連続四球を与えて押し出し同点とされると、6番打者にレフト前タイムリーを打たれて64と逆転され、負けてしまいました…

 

高校野球は、私にとって郷里(愛知県)を思い出させてくれる多分、唯一のものです。私の母校、刈谷高校(以下、刈校)も県大会では、毎年いいところまで勝ち進みます。しかし、愛知県には私学4強(中京大中京、愛工大名電、東邦、享栄)のとんでもなく厚い壁が常に立ちはだかります。そんな中、本大会が第100回を記念して従来の北海道と東京のほか、参加校の多い上位7つの地方大会(一つが愛知)を2地区に分ける、すなわち2倍の確率で出場できるということで密かに期待していました。加えて、幸運なことに私学4強は皆「西愛知」ブロックで、我が刈校は(西三河ですが、なぜか)「東愛知」ブロックではありませんか!刈校は、順当に勝ち進み準決勝へ。相手は、「東愛知」優勝候補筆頭の愛産大三河。善戦するも25で敗れました。悔し~。その後、決勝で同校は勝利して見事、甲子園への切符を手にしています。

 

実は、私が在学中の1978年、刈校は春の選抜高校野球第50回大会に出場しています。もちろん初出場でした。忘れもしませんが、初戦で大会屈指の投手と言われた津田恒実投手を擁する南陽工業(山口県)と当たりました。正直、最初から勝てるとは思っていませんでしたが、必死にくらいついた結果、13で惜敗しました(後に津田投手は、広島カープへ入団、炎のストッパーと呼ばれるほど活躍されましたが、脳腫瘍で32歳の若さで逝かれました)。出場した同級生から「甲子園の土」を小指の先ほどお裾分けしてもらい、それはもう宝物として大切にしていましたが、いつの間にか失くしていましたネ(汗)。

 

刈校は、今年で創立100周年を迎えます。校訓は「質実剛健」。飾りけがなく、まじめで心身ともにたくましくあれ、と教えられました。卒業生には、お亡くなりになられていますが元トヨタ自動車副社長でトヨタ生産方式生みの親の大野耐一氏、元日本ビクター副社長でVHSビデオの父、高野鎮雄氏らがおられます。ご存命の方では、お茶の水女子大学名誉教授でベストセラー「思考の整理学」著者の外山滋比古氏、ジャーナリストの日高義樹氏、ゴスペラーズの酒井雄二氏などでしょうか。校訓どおり「質実剛健」の方が多いとは思うけれど、ちょっと華がないかな(笑)。

 

文武両道の実践を掲げており、「武」では野球とサッカーで名を馳せています。サッカーのユニホーム「赤だすき」(白地に赤だすきをしたように赤ラインが斜めに入っている)は、西三河のサッカー小僧の間ではそれなりに知られたものです。

 

「文」では、在学当時は先生方から「お前らはストッパーだ」と言われたことを覚えています。もちろん、褒め言葉ではありませんよ。国公立大学への合格者数、特に旧七帝大のひとつで地元名古屋大学への合格者数が実績バロメーターになるのですが、前代未聞の2ケタ割れの可能性すらある状況でした(結局、2ケタは維持できたと記憶。現在では、浪人生を含め毎年6080名が合格)。当時は共通一次試験2年目で、二次試験前に、一次試験結果に基づいた足切りもあると言われていました。足切り点数がわからないことも影響して、安全確実な学校や学部へ変更する受験生もいたものです。それが名古屋大学に限らず、従来の合格実績大学に対する人数減の原因のひとつではないかと思います。私自身、共通一次自己採点結果が芳しくなくて、東京外大から大阪外大へ鞍がえしました。

 

高校卒業して40年近くたち、振り返ってみると自分の頭で考えて行動することの大切さを教えてくれたのはひょっとしたら刈校だったのかしら、とふと思うことがあります。大学入学・卒業、そして就職・転職・起業にいたるまでの間、様々なところで決断をしていますが、最初の大きな決断は大学受験であったことは間違いありません。もしも東京外大に入学していたらとか、浪人していたらと考えることがないわけではありません。でも、それはやっぱり思いつかないなぁ… 考えるのを止めて、創立100周年記念事業の寄付金でも出してこよう。それでは、また来週。

2018年7月23日/55号 ●●●●の済生方法

今から20年ほど昔のフィリピン駐在員時代、会社ドライバーに「フィリピンって夏ばかりで単調だね。1年もいると季節感もなくなるよ」というと「いえいえ、サー、フィリピンにも季節はあります。右手に見えるあの○○○の葉が落ちる頃、盛夏が来るんです」「え~ッ、ホンマ?知らんかったヮ。季節なんてあったんか!?」(あ、これ一応英語でやり取りしてます(笑))と驚かされた、そのフィリピンより日本が暑いのはどういうことか?東京では22日、今年最高の36℃を記録。お隣の小学校では夏休みに入った途端、盆踊り大会で皆の衆が踊り狂ってる。それにしても、アンパンマン音頭のメロディーが頭から出ていかない…

 

大田区京浜島で開催された「現代美術ヤミ市」へ行ってきました。主催者である美術家・美術批評家の黒瀬陽平さんの「限りなくゴミに近いマテリアルが、アーティストの魔法によって、宝(作品)に変わり、その魔法の多様さこそが現代美術の本質であり、それを目撃できる場所こそがマーケットと呼ばれるべきである」という現代美術マーケット論に共感するところあり、クソクソ暑い中でかけました(今回はちょっとお言葉が汚いようですみません)。

 

場所はバックル工房というアートな名前ですが、元は鉄工所だったところ。会場の2階へそろりと上がっていくと、「何じゃァ、こりぁッ」とジーパン刑事こと松田優作がうなる(これを素で理解できるあなたは、私と同世代ですね)ほどの暑さなんです。「あ~えらい所へ来ちゃったよ」と言ってもアフターフェスティバル(あとの祭り)。

 

会場をヒートアップさせる原因①カンの良いあなたの想像どおり、空調設備がありません(ピンポイントで置かれた扇風機オンリー)②ヤミ市の雰囲気を出そうとの狙いからでしょうが、きわめて雑然としたレイアウト(よそ見してると間違いなくぶつかる)③そこへ、次々に人が入って来るんですぅ~④最高年齢保持者であろうとの緊張感(お若い方ばかりでした)⑤マーケット(市)ですから宝(作品)を売っていますが、プロ野球球団を持ちたいZOZOタウン前澤社長ならいざ知らず、即断即決するには「う~んッ」とうなってしまうお値段。ミレニアル世代風カップルが嬉しそうに買っていきますが、審美眼が違うというよりも稼ぎが違うんだろうな(笑)。

 

IR担当時代、説明会用プレゼン資料は自分の作品だと思って作成していました。手の切れるような内容に仕上げたいとの一心で作り込んでいたことを覚えています。一旦手を離れ会社の資料となるまでは、とにかく自分の作品だと考え根を詰めて作ったものです。でも今回、作品を出展されている藤元明さん(1975年東京生まれ、東京芸大大学院を修了。既存の建物を利用してインスタレーションやパフォーマンスを行うプロジェクト「ソノ アイダ」を主催)の言葉をうかがい、作品自体を生業にされている方は求められる完成度の高さが、天と地ほど違うので(作品への)愛情の深さも何千倍も深いんだと思い知りました。

 

『アーティストとして作品を作る。売れないから自分のところに置いておくわけだが、置いておいても売れるわけもなく、非常に邪魔になるけれども、とてもじゃないが捨てられない。誰も欲しがらない、自分もいらないという「美術作品」はガラクタとどう違うのか。認めたくないが、ガラクタに限りなく近い個人所有物である。作品を制作する人間には、誰しもついてまわる話だと思う。今回、現代美術ヤミ市で「ガラクタと現代美術のソノアイダ」を考える時、僕は気分を変えて、売れなかったガラクタたちを、あの手この手で作品化することにした。新作として展示された時の価値観をカスタムして別名で保存するのだ。物理的に複製されるわけはないので、別名で保存される前の作品と、提案された価値観は、この世から消失する。なんだか勿体無い気がしてしまうのだが、まあやってみるに限る。なぜならば、この世界は美術と同じで、人間が創り出した必要の無いもので溢れていて、解決出来ないわけだから。別名で保存する作品のシリーズをやってみて、新しい価値観が出せれば、世界の何かにつながっていけるような気がするし、個人的にもやっばり嬉しいね』

 

ガラクタと美術品のその間(ソノ アイダ)は、まさに紙一重。そんな世界で身を切るようにして作り上げた作品だからこそ、別名保存してでも新しい価値として済生したかったということでしょうか。あなたのIRの済生には、ディア・マスターズをご活用くださいね。それでは、また来週。

2018年7月17日/54号 欧州のESGってどう?

3連休はどう過ごされましたか?私は個人向け説明会や妻につきあって夏物ファイナルセール(もう最後?)に出かけました。東京は連日、気温35℃の暑さと湿度80%だったので、とにかく汗をかくかく。で、建物に入ると冷房で一気に冷えて、濡れたシャツがピタッと肌に密着してくる、あの嫌な感じを満喫しました(笑)。この対策についてどなたか教えてください。

 

海へ出かけられた方もおられると思いますが、流入するプラスチックの量がたいへんなことになってるんですね。最近知りました。毎年、何と800万トンが沿岸部から海に流入(2015年米サイエンス誌)していて、何もしなければ2050年までに海のプラスチック量は、重量ベースで魚以上になるそうです(ダボス会議レポートより)。そう言えば、スタバとマックが近い将来、世界中の店舗でプラスチック製ストローを廃止する計画を発表したことがニュースになっていました。

 

海のプラスチックの件は、髙崎経済大学経済学部の水口教授(「責任ある投資‐資金の流れで未来を変える」「ESG投資‐新しい資本主義のかたち」の著者。両著ともお薦め)の講演で知りましたが、先生によれば欧州委員会(EUの政策執行機関)では、今年528日に使い捨てプラスチック10種類(ストローやトレイなど)の使用を禁止する法案を提出しているとのこと。スタバやマックの反応はこれにいち早く反応したものなのかも。欧州では、海のプラスチックの他には、気候変動(やっぱり)や薬剤耐性菌(わかりますか?)への関心が高いようです。

 

この法案では、欧州委員会が積極的を通り越して、前のめりとも言える感じで市場ルール策定に取り組んでいます。HLEG(High Level Expert Group on Sustainable Finance)なるEUのサステナブル金融ハイレベル専門家グループが、今年1月末に発表した最終報告を受けて、わずか1カ月後の38日に、最終報告を採用する形で10項目のアクションプランを発表しています。

 

1:サステナブル活動のEU分類システムの構築

2:グリーン金融商品の基準とラベルの創設

3:サステナブル・プロジェクトへの投資の促進

4:金融アドバイスを提供する際のサステナビリティの組み込み

5:サステナビリティ・ベンチマークの開発

6:レーティングと市場調査へのサステナビリティのよりよい統合

7:機関投資家とアセットマネージャーの義務の明確化

8:財務健全性要求へのサステナビリティの組み込み

9:サステナビリティ報告の強化と会計基準設定

10:サステナブルなコーポレートガバナンスの促進と資本市場の短期主義の抑制

(原文は、こちらから)

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:52018DC0097&from=EN

 

この中で先生は、3つほど説明されました。まず、アクションプラン1。サステナブルとは何かを明確にするためのタクソノミー(分類法)を策定する計画です。これによって共通理解を進め、サステナブル活動への資金の流れを支えるものです。次いで、アクションプラン4。これは、投資仲介機関が投資アドバイスの際に顧客のサステナビリティに関する選好を確認することを義務化するものです。これによってESG投資は、機関投資家だけでなく、個人に対しても否応なく拡大していくのではとのこと。最後に、アクションプラン7。これは、機関投資家とアセットマネージャーにとってESG要因を考慮することは、もはや「責任」ではなく「義務」であり、どこまでが「義務」となるかが、今後の注目点になります。

 

JALから今年12月より国際線特典航空券のルールを変更しますとの連絡がありました。新ルールでは、追加マイルを出すことで従来ではキャンセル待ちとなる日程でも予約できる日が増えることになります。従来ルールでは、キャンセル待ちになることが多く、チケットが取れるのかどうか最後の最後までわからず、旅程を立てづらいことがありました。今回の変更は、ダイヤモンド会員に適用していたルールを拡大適用することだと思います。JALからすれば、ため込まれていたマイルが使用され、搭乗率も上がる効果が期待できます。また、会員自らウェブ上で予約操作が簡単にできるシステム構築も目途がついているとすれば、今まで人海戦術で対応していた点へも改善が期待できメリット大です。ポイントはただ一つ。かんじんの乗客が追加マイルを出す気になるかどうかですね(笑)。

 

欧州委員会の行っているルール変更(というか策定)は、一企業のルール変更とは比較しようもないほど多大な影響を各方面・各国へ与えることになるでしょう。ISOIIRCMiFID2GDPR等々、欧州で制定され標準になっている(なろうとしている)ルールは多々あります。上述に対してもアンテナをはって、必要な対応をとっていきたいものです。ディア・マスターズもお手伝いさせていただきますので何なりと申しつけください。それでは、また来週。

2018年7月9日/53号 ●●の成長戦略

先週は1泊2日で関西出張してきました。外国人観光客が多いのは東京と変わりありませんが、アジア系が多いと感じました。特にショッピングバッグを持っているのは、関西の方が間違いなく多かったです。お天気はひどい荒れ模様でしたが、毎度・毎度のクライアントからお初にお目にかかるクライアントまで合計8社の方々とお話をさせていただきました。

 

これらの中には、株主総会や人事異動等を経て組織・体制がガラリ変わった会社が何社かあります。まず、トップが交代した会社。IR担当としては、新規色を出そうと検討していた活動を実現できず前例踏襲となりそうです。忸怩たる思いを切々とお話くださいました。会社機関自体をドラスティックに変更した会社におられるIR担当は、今後の活動へ生じる影響をどちらかと言えば、懐疑的に捉えておられました。さらに別会社の担当からは、IR活動にとっては退行ともとれる開示制限を拡大する流れがあって外部への伝え方に苦慮していると真顔でうったえられました。変わることは、嫌なことを伴うことが多いし、時には痛み思いもしますよね。でも、変化をチャンスにするつもりで頑張って欲しいです。そのお手伝いが必要な時はいつでもお知らせください。

 

メルマガ9号(2017810日、夏休み読書お薦め本)で推薦した「東京一極集中が日本を救う」の著者で、都市政策の専門家である市川宏雄明治大学名誉教授の講演を聴く機会がありました。講演タイトルは「世界都市東京の抜きんでた特徴と存在意義」で、日本の人口構成、地方の生き残り、東京オリンピック前後での変化、東京の未来に向けて等、お話されました。私自身が暮らしている地でもあり、興味深く講演を聴きました。

 

日本の人口は、OECD諸国の中で最も少子高齢化が進んでおり、世界のどの国も経験したことのないスピードで人口の少子化・高齢化が進行していることは、耳タコだと思います。2050年には15歳から64歳の生産年齢人口が65歳以上の高齢者人口に限りなく近づいている見通しです。ただ、それ以前の2030年には、人口構成がビア樽型に既に変貌しており、影響は早ければ2030年以前に出現しているだろうとのこと。ということは、今から10年くらいが日本に残された準備時間ということになります。

 

政府は地方再生とか、地方創生とか言っているがいずれも選挙に勝つためのお題目で、実現しているものがどれくらいあるのか。都市圏(東京圏、関西圏、名古屋圏)人口とそれ以外の地方圏人口を比較すると、1960年頃には都市:地方=11.5であったものが、2005年頃には11となっている。今後、10.5にまで変化する可能性がある。それゆえ、国交省では地方都市どうしの集約化を進めている。ただ、先生の話をうかがっていると、集約化以上にリニア新幹線開通による効果を期待されていると感じました。2027年に東京(品川)と名古屋が40分で結ばれることで、東京圏と名古屋圏合わせて46百万人(途中の山梨、静岡、長野を加えると5千万人)の超巨大都市圏が誕生するメリットは計り知れないと言うことです。東海道新幹線が開通して大阪の活力が東京に吸い取られたかのようなストロー効果が気になりましたが、東京・大阪の産業構造が共に商業やサービスであったことに対し、東京・名古屋では商業と製造業と異なる産業構造のため懸念はないと一蹴されました。

 

2年後に迫った東京オリンピックについては、その前後で予想される変化を説明されました。オリンピック開催決定前から進行しているアジアヘッドクォーター特区構想が、開催を追い風に進展することを期待されると同時に、外国人の滞在や居住について規制緩和や環境整備がどれほど進むかについて言及されました。開催後に経済が落ち込むことを不安視する方は多いと思うのですが、1964年の東京オリンピックが30兆円(現在値に引き直したもの)使ったことと比較すれば、今回の開催費用は約2兆円と言われており、前回のような大不況に陥る可能性は極めて低いのではとのこと。

 

2008年から続く森記念財団の都市総合力ランキング2017では、東京は第1位ロンドン、第2位ニューヨークに次ぐ第3位です(第4位はパリ)。ロンドンはオリンピック開催年2012年にニューヨークを抜いて初めて1位になりました。日本は2016年にパリを抜いて、初めて3位に上がり、その後2位ニューヨークとの差を着実に縮めています。東京の弱みである国際交通ネットワークの貧弱さ(=国際線便数の少なさ)は羽田・成田空港の処理能力拡大で解決の方向です。2020年のオリンピック、そして進行中の主要プロジェクトが一通りの完成を迎える2025年にどこまで行けているかが、それ以降の国際競争力を決めるのでしょう。まるで企業の成長戦略のように講演内容に聞き入ってしまいました。それでは、また来週。

2018年7月2日/52号 最近の喜怒恥驚怖

前回、前々回と株主総会について書きましたが、総会に出席された方からメッセージをいただきました。ありがとうございます。

 

『私は、日東電工とTOTOに参加しましたが、真面目な質問が多く(答え易い)良い雰囲気でした。好業績ですからねえ~ むしろ今後は、難しい状況でしょう。どちらも「規模の罠&差別化の罠」に陥りかけている様に感じました。好くいえば「成長痛」を実感しているのでしょう』

 

今回は、最近感じた喜怒哀楽ならぬ喜怒恥驚怖についてです。嬉しかったことは、佐川(急便)のお兄ちゃんが、丁寧に道順を教えてくれたこと。初面談となるクライアントのオフィスを訪問するのにスマホを家に置き忘れ。戻っている時間もなかったし、方向感覚には自信ある方なので(笑)ままよ!と地下鉄に乗車。駅に着いてから住所とグーグルマップで見ていた方向感を思い出しながら移動開始。昼時で人通りも少ない中、この辺りだろうというところまで来た(はず)。と、その時佐川の制服を着た配達員が、遠目の建物から登場。これを逃しちゃいけない、と暑さも関係なく猛ダッシュ。住所を伝え尋ねるとこの辺という。親切な方で「会社名はわかります?」と言うので「〇〇〇です」というと「あぁ、それならここから見えるあの✕✕なビルです。受付は△△階だったと思います」と完璧な回答。1階ロビーでしばし涼をとる時間も得られ助かりました。佐川のお兄ちゃん、ありがとうございました。

 

腹が立ったのは、期待して参加したセミナーがまったくの手抜きだったこと。むろん有料です。4年前にその講師のセミナーに参加したことがあり、その時はいい意味で影響を受けました。まさに講師が、世に出ようとしているタイミングで、セミナー内容も熱のこもったものでした。4年ぶりということとセミナータイトルに惹かれて参加したのですが、内容はお粗末の一言。タイトルのみを変えた4年前の焼き直しに過ぎなかった。売れっ子になって書籍を18冊も出版(4年前は初出版だったのに)したのはいいけれど、その宣伝や関連セミナー紹介が話の中心とは…こうはなりたくない、なってはいけないという反面教師ですね。

 

恥ずかしかったこと。それは午後からの面談を控えた昼食時のことです。霞が関近くにある蕎麦屋。その店で食べるのはまったくの初めて。有名な蕎麦屋のため少し早めに入店。混んできたら相席をお願いします、とのことだったので快く了承。ほどなく混み始め、私の正面に相席となる女性が着席。場所柄もあってか、スーツをお召しになっています。で、注文の品「生しらす天せいろ(1150円也)」がきました。生しらすのかき揚げへ勢いよく箸を入れた瞬間、見事に四方八方へ飛散してくれました。当然、目の前の女性へ向かっても飛散してくれました。このばつの悪さ久しぶり…まさに汗顔無地。知った者どうしならば、笑いにも変えるところですが、両者無言地獄。それにしてもこのかき揚げ、サイズは拳くらいあるし(ホントです)、予想以上にカリッカリッにあがっていたのね。お会計をしている時、膳を下げに行った店員さんを何気なく見ると「この飛び散りかたは何?」と不思議迷惑そうな顔をしてました(笑)。味は間違いなかったけれど、注文を間違えた。迷った一品、納豆蕎麦にしとけばよかった…。

 

驚いたのはプリンターが突然に印刷できなくなったこと。「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。エプソンの修理窓口に交換をご依頼ください」のメッセージが出た後、印刷できなくなりました。そう言えば、同じようなメッセージを2回くらい見た記憶があるかな…が、無視して使ってました。印刷できたし。今回はこのメッセージの後、完全停止。過去に何台かプリンターを使ってますが、こんなこと初めてで驚天動地。まとめて印刷する必要もあったので慌てました。ググってみると、何人かの方が対処法を掲載されており、それに従いました。エプソン指定の宅配業者にピックアップに来てもらい、そのまま修理場へ。その3日後には元通りになって、加えて純正インク満タンになって戻ってきました。締めて5,900円。往復の宅配料金や純正インク代のことを考えるとお得感ありです。でも、よく考えれば時間を無駄にしているし、キンコーズでの印刷代もかかっています。だからこの価格設定なの?

 

最後に怖かったこと。面談を終えて某私鉄の始発駅へ到着。座りたかったので次発便に乗って本を読んでました。と、前の座席にスマホをいじりながら1名の男性が着席。しばらくすると「そこっ、優先席だろっ!マナー悪いな!!」と大声で怒鳴るんです。私は普通席だったのですが、心臓が縮むというのはこういうことですね。どうなっちゃうのこの後、となぜか身構えていた(笑)のですが、怒鳴った方も怒鳴られた方も何事も起こらず、シーンとしたまま電車は定刻を迎え発車したのでした。今日から2018年度後半戦、関東は梅雨明けでいきなり真夏だけど張り切っていきましょう!それでは、また来週。

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