国内投資家、外国人投資家、個人投資家、証券アナリスト、IR支援会社などの属性に応じたアドバイスを行い、実務の部分まできめ細かくご提案
一昨日(24日)、東洋経済オンラインに私の寄稿文が掲載されました。どうか、ご一読ください。
今さら聞けない「機関投資家」っていったい何? IRのプロが渡り合ってきた伝説的な投資家 | 財務・税務 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
あなたは、だまされやすい人ですか?ニュースでSNS上にホリエモン、前澤さんや森永さんら著名人の写真を掲載した投資話は100%詐欺なので決して話にのってはいけませんと言ってました。数千万円をつぎこんでしまった方もおられるようです。騒ぎが大きくなり、最近でこそ見ることは激減したものの、少し前まではごく普通に掲載されていました。
私もFB上でよく見かけたことを覚えています。クリックしたことは一度もないので、どんな内容でどんなふうにだましてくるのか知りません。テレビによれば、最初は犯人連中によって組成されているチャットグループに入れられて、自己紹介などでお互いを知る(犯人側はターゲットの資産や貯蓄額などを把握する)ことから始まります、なんてレポートしてました。
最後に、被害を防止する目的で消費庁が「だまされやすさを測る心理傾向チェック」を出しているのを知っていますか?と言って以下のサイトを紹介しました。「自分は大丈夫と思ってませんか」、「心の弱さを診断」等、なかなかキャッチーなコピーも目に入りました。全部で15個の質問に対して当てはまる、当てはまらないの5段階で回答する簡単なものです。早速やってみました。
project_001_190329_0001.pdf (caa.go.jp)
結果は合計26点。
点数が高いほどだまされやすさ(勧誘を受けたときに契約してしまう確率)が高いという判定です。私の点数は、合計30点未満で危険度の一番低い判定でした。点数が50点以上になると確率が50%以上になり、意識して勧誘には注意が必要とのこと。とはいえ、私の判定は危険度最低ですが、4人に1人は契約してしまうレベルなので油断禁物です。
このチェックシートがなかなか優れていると思ったのは、15問の質問が3項目に分かれており、さらに詳しい注意ポイントが分かることです。具体的には①勧誘者の信じすぎ、②売り口上の信じすぎ、③自分の欲しい衝動の3点です。この3つを私の結果に照らしてみると、①に関する点数が危険度レベルには達していないものの、それに近しいものでした。私は勧誘者の拝みたおしやおだて、見た目や話しっぷりに注意が必要なようです。
「だまされやすい」の反対は「だまされにくい」。だまされにくいとは「用心深い」ということですね。私自身が、どうしてそうなのかと言えば、過去の経験則から「二度あることは、三度ある」と考えてしまうタイプだからだと思います。
例えば、こんな感じです。拙著出版記念セミナー打上げ会場の四谷へ五反田から移動する際、PASMOの残額不足で改札は開きませんでした。券売機へ戻りチャージせざるをえず、乗りたかった電車の時間に遅れました。これが一度目。次に、代々木から四谷へ向かう総武線では、反対方向の新宿行きに乗ってしまいました。あわててるつもりはなかったのに…仕方ないので新宿まで出て、中央線に乗り換え四谷へ移動。これが二度目。こうなると三度目が来るぞ、と確信してしまうのが「二度あることは、三度ある」派です(笑)。
で、注意を払いながらの帰りの電車。代々木で山手線に乗り換えたはいいが、五反田で降車すべきところ、いつのまにか寝過ごしており一駅先の大崎で目覚めました。ただこの時は、やっぱりなぁ~と落ち込むのでなく、逆に一駅寝過ごしただけでよく目覚めたもんだ。三度目はなかった、と自分自身へ感心したものです(笑)。
ところが実は、上述の代々木から四谷へ向かう総武線で反対方向の新宿行きに乗車したことは、二度目ではありませんでした。三度目だったのです。どういうことかというと、今一度東洋経済オンラインへの寄稿文へ戻ります。
今さら聞けない「機関投資家」っていったい何? IRのプロが渡り合ってきた伝説的な投資家 | 財務・税務 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
打ち上げ当日、出かける前まで東洋経済オンラインから送られてきたウェブ本番画面を使ったプレビューを確認していました。プレビューには、数値に誤植があったのですが、気づかないでGoサインを出してしまっていたのです。注意に注意を重ねてチェックしたつもりだったのに、ここで既に一度目が発生してたとは…だから、やっぱり「二度あることは、三度ある」派なんでしょうね(涙)。皆さんもご用心を!
ちなみにその誤植ですが、既に訂正されています。公開直後に気づいたので、すぐさま訂正を依頼しました。東洋経済編集部の方が迅速に対応くださり本当に嬉しかったです。
それでは、また次回!
人手不足が様々な業界・業種で言われるようになって久しいですが、3月29日付け日経朝刊には「IR人材、6年で求人4倍」との大見出しで、大々的に記事になってました。リクルート社のデータを元に2017年の求人数を1として2023年までのIR関連職種を含めた比較データが掲載されていました。
職種 2023年
IR 3.7倍
財務 2.8倍
管理会計 2.8倍
経理(財務会計) 2.4倍
グラフでは、2017年から4職種とも1.5~2倍へ拡大していた求人数が、コロナ影響で2020年に1.2~1.3倍へ落ち込んでいます。が、2021年以降、一貫して右肩上がりです。中でもIRに関する求人数の伸びが大きく、2022年に3倍を超え、2023年には4倍近くまで拡大しているという状況です。2022年4月の市場区分再編や2023年3月の資本コストや株価を意識した経営を要請した東証による改革が背景にあるとしています。足元では、日経平均株価が最高値を更新したことも拍車をかけているでしょう。
記事には、記者から取材を受けた方の企業名や個人名があがっていました。その中によく存じ上げた方の記載もあり「この記事のとおり、ほんとに奪い合いだよなぁ~」と感じ入ったものです。私自身、数か月前に争奪戦の厳しさを経験したばかりということもあります。
ディア・マスターズは、6年前に有料職業紹介ライセンスを取得して以来、人材紹介を行っています。AさんをX社へ紹介した時のことです。履歴書・職務経歴書の提出、書類選考、一次面接までトントン、トントン日野の2トン♪と鼻歌が出るくらい順調に進んでいきました。いよいよトップとの最終面接。こちらも無事に通過して、採用内定通知まで一気に獲得したのでした。上手くいくときは、こんなもんだ!と独り言ごちていたわけです。
進行過程で何もなかったわけではありません。Aさんから時々に出される求人内容や職場環境に関する質問・心配事項を都度対応していきました。Aさんは2人のお子さんをお持ちのシングルマザーなので、自然それに関する問い合わせが増えます。「所属する部署に子育て中のママさんはいますか?」「(子供のことで)急に休まざるを得ない場合に休暇や早退の対応をとった前例はありますか?」等々。X社も理解を示し、丁寧に回答をしてくださいました。
その甲斐あってAさんの心配事項も解消、内定通知を受けますとの運びになりました。仕上げとして、会社幹部と配属部署の人たちと顔合わせをする職場見学の機会を設けました。終了後に感想をうかがうとAさんは「(職場の)雰囲気がとてもよくて、実際に働いた時のイメージを持つことができました。ママさん社員へ挨拶もできました!」とたいそう喜んでくだいさいました。そのことをX社へ伝えると、安心されたのは言うまでもありません。
その知らせは、Aさんの入社日まであと10日に迫った時に入ってきました。こんな感じのメールが突然送られてきました。
『大変心苦しいのですが、内定辞退に関してお伝えしたくご連絡しました。職場見学後にあらためて、熟考した結果、内定を辞退させていただきたく存じます。理由は、リモートワークができない状態で、家庭と仕事を両立することが難しいためです。学級閉鎖で何日もお休みしなければならず、他の社員の皆さまにご迷惑をおかけする可能性があります。職場見学の際、学級閉鎖などで長期のお休みが必要な場合も、リモートができないとお伺いし、改めて前年の学級閉鎖の回数を確認したところ3回あり、15日間お休みをとっていました。本来ならば、直接お伺いしお伝えすべきではございますが、メールでのご連絡となり申し訳ございません。ご尽力いただきましたのに、このような結果となり誠に申し訳ございません。』
Aさんへ翻意をうながしてもこれは無理だろうとピンときたので、その場ですぐにX社へ報告し、精一杯のお詫びを申し上げました。X社の方も最初は言葉を失っておられました…
翻意は無理だろうと直感したのにはいくつか理由があります。リモートワークがないことは説明していた話です。加えて二人の子どもは10歳・7歳ゆえ、大きく手がかかることはもはやないはず。コロナ5類から10か月も経過した今、学級閉鎖の話する?どう考えても不自然です。ということは、最後の最後で他社からのオファーに乗り換えたということに違いありません。こんな形で内定を辞退する輩を大切なX社へ入社させるわけにはいきません。逆に、入社前で不幸中の幸いだと考えるようにした次第です。
今現在、私の手元にはY社(関西圏)とZ社(関東圏)からのIR求人があります。両社とも自信をもってお薦めできる案件です。転職をお考えの方がこれをお読みくださったらぜひお知らせください。挑戦するに相応しい次のステージを提案できるかと思います。
それでは、また次回!