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2024年8月

  • 269号/IR発信力ランキング(14日)
  • 268号/インタビューに取材の極意を見る(5日)

2024814日/269号  IR発信力ランキング

パリオリンピックが閉幕しました。終わってみれば、日本のメダル獲得数は海外開催では過去最多を更新するほど選手の活躍が素晴らしい大会でした。今回のメダルラッシュは、柔道やレスリング等、お家芸競技に加え「史上初」とか「〇年ぶり」とかの枕詞がつくメダル獲得が予想以上に多かった気がします。また、メダルに手は届かなかったけれど110mハードルや走り高跳び(いずれも男子)のように今までなら決勝に残ることすらできなかった競技で入賞という結果を残す選手が多く登場した大会であったと思います。

 

個人的には「史上初」ならやはり北口選手のやり投げでの金、「〇年ぶり」なら馬術団体の92年ぶりのメダル獲得が記憶に残りました。馬術団体は「初老ジャパン」というチーム名もさることながら、私自身乗馬ライセンス5級ホルダーだったことを思い出させてくれたからです。では、92年前にメダルを取ったのは誰であるかご存知ですか。

 

西竹一(にし たけいち)と即答できる方は、私と同じオジサン世代に違いありません。その世代には、西中尉と呼んだ方がとおりがいいのかも。1932年ロスオリンピックの馬術金メダル獲得ははもちろんですが、第二次世界大戦末期における硫黄島の戦いで劇的な死を遂げたことでも有名です。クリントイーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」にも登場(演じたのは、伊原剛志)しています。いい映画です、ぜひご覧ください

 

パリオリンピックのもう一つの話題は、判定がフランスびいき過ぎるのではないかということ。私も男子バスケットボールや柔道(男女混合団体)など見てましたが、その最たるものではと思います。知り合いの柔道通によれば、もはや我慢の限界のようです(笑)。

 

『(前略)さて、五輪ですが、私の印象に残ったのは、柔道の審判のまずさです。私は中学高校と柔道をやっていまして、大会に出たとかの実績は残していませんが、一般の人よりはわかるつもりです。それにしてもひどい。国際大会の審判のひどさは、2000年のシドニー五輪の篠原選手の世紀の大誤審、あれからずっと続いています。選手が可哀想です。

 

こうした現象の根源は、柔道が日本発祥でありながら、国際柔道連盟の相次ぐルール変更のされるがままになっているという点です。柔道が国際的になるのは結構なことですが、審判のレベルが国際レベルに追いついていないです。そもそも一人というのは無理で、国内試合のように副審がいるべき。またゴールデンスコアなどというバカなルールもやめたほうがいい。判定勝ち(優勢勝ち)を取り入れるべきです。何もかもおかしいです。選手が可哀想です。でも日本の選手は審判のせいにせず、「自分が弱いからこんな微妙な判定になった、

判定に文句を言うよりも自分が強くならなければならない」というような武士道精神であまり強く抗議をしません。負け惜しみととられるのが嫌だという潔さ?この気持ちもわかりますが、どう考えてもおかしな判定が私が覚えているだけでも3回はありました。地元有利の判定もありました。この辺でやめておきますが、このままでは本当に選手が可哀想です…』

 

 

日経ビジネス(81219日号)で「IR発信力ランキング 非財務情報で個人投資家をファンに」なる特集記事が掲載されました。IR発信力を「企業が新聞・ビジネス誌・オウンドメディアや、SNS・リアルなどのコミュニケーションを用いて、企業のIR情報を個人投資家に伝達する力」と定義したうえで、2069歳までの男女個人投資家11,000名に調査した結果です。対象は日経225企業で、通常の36業界を22業界へ再編しています。そして各業界500名へ財務情報、非財務情報、情報発信に関する設問、計30個へ回答してもらう形式です。

 

総合ランキング150社まで社名があがっています。トップ10は下記のとおりです。

1位 トヨタ自動社 

2位 ソニーグループ

3位 ダイキン工業

4位 日本製鉄

5位 パナソニックホールディングス

6位 花王

7位 三菱重工業

8位 三菱UFJフィナンシャル・グループ

9位 信越化学工業

10位 日立製作所

 

総合スコアは財務と非財務のスコアの合計からなりますが、いずれのスコアもトヨタがぶっちぎりの1位です。また、総合スコア上位150社のほか、「製造資本・知的資本」、「社会・関係資本」、「人的資本」の3つの評価軸についてそれぞれ上位30社が紹介されています。

皆さんの属する業界・業種ではどんな企業がランキングされているか、評価されているのはどんな点なのかを確認することができます。個人投資家向け活動の参考として役立てることができるのではと思います。興味・関心を持たれた方は、以下へアクセスしてホワイトぺーパーを入手されることお薦めします。

 

電通PRコンサルティングの協力を得て調査 「日経ビジネス IR発信力ランキング 2024」を発表 | CCL. | 日経BPコンサルティング (nikkeibp.co.jp)

それでは、また次回!

 

 

 

202485日/268号  インタビューに取材の極意を見る

先週末の日経平均は39,000円台から一気に36,000円台を割り込むまで下落し、下げ幅歴代2位の大幅安となりました。日銀の追加利上げの決定に加え、米FOMCの9月利下げシナリオが示唆されたことが背景にあるとマスコミは伝えています。個人的には、金利ある世界へ戻るための通過儀礼的な痛みであると思っています。その先に企業へ求められるのは、円安効果による増益にとって代わる本当の意味での「稼ぐ力」を磨くことでしょう。

 

パリオリンピックの日程が折り返し点を過ぎました。ここまで日本選手の頑張りのおかげで、日替わりでメダリストが生まれており、毎日テレビに吸い寄せられています。LIVEを見るのはしかたないにしても、結果を知っている競技録画を繰り返し見てしまうのはどうして。

 

ところでここまでで一番、印象に残るシーンは何でしたか?私がこれまでの競技で最も印象に残ったのは、卓球男子シングルス準々決勝での張本選手と中国ハン選手の一騎打ちです。翌日に影響するとわかっていて午前2時近くまで見てしまった(笑)。第1、第2ゲームを連取して「こりゃ、行けるかも」と思い始め、第5ゲームを取って32となり「この流れ、間違いない」、そして最終第7ゲーム、4ポイント連取した時には「いただきました」と確信したのですが…終わってみれば34で、ハン選手の何があっても負けない驚異的な強さが目立つことになりました。戦術の引き出しの多さが半端なくすごい。

 

勝利していてもおかしくない試合で、このような結果に終わった張本選手は、試合後のインタビューでどんな気持ちを表現するだろうと注目していました。正確な言葉は覚えていませんが、インタビュアーに質問されて、次のようなことを話ました。

 

「今日の自分のプレーはすごく好き。自分は強いなと思えた。」

 

「去年の自分より、3年前(=東京オリンピック)の自分より強いけれど、金メダルを取るには少し時間が足りなかった。まだ、強化できる部分が残っていた。相手(=ハン選手)はもっと強くて、34の結果ではあるけれどそこに大きな差がある」

 

「次のロスオリンピックやその次のオリンピックでは(金メダルを)持ち帰りたい」

 

若干21歳の若者の言葉ではないみたい。自身の現状を冷静に見つめ評価した上、先を見据えた目標を明快な言葉で表明しました。技術面では既に世界トップレベルだけれど、精神面での脆さをたびたび指摘されてきました。が、完全に一皮むけた感じ。そういえば、シングルス前の混合ダブルスでは北朝鮮ペアに1回線で負けたけれど、(負けを)引きずった感は全くなかったですね。本日(5日)から団体戦が始まりますが、大車輪の活躍を期待します。

 

張本選手の素敵な言葉を引き出したのは石川佳純さんです。試合直後の、しかも敗れてしまった選手へのインタビューほど難しいものはないと思うのですが、見事な質問でした。こんな言い方で尋ねていました。

 

「本当に惜しい試合でした。試合を振り返っていかがですか」

 

「最初2ゲーム連取して、サーブでも先手を取れていたかなと思うんですけど、試合の入りはいかがでしたか」

 

「成長した部分もたくさんあったのではないかと思いますが、張本選手はどう感じていますか」

 

試合を見ていたこちらが「そうそう、そこ」と聞きたいところを的確に表現して聞いてくれています。試合全体、出だしから2ゲーム連取、(応援してくれた人への)メッセージというような流れで組み立てをされたのだと思います。どの質問も構成は、冒頭に石川さん自身の感想をあげたうえで、質問へつなげています。ぶっきらぼうな質問や的を外した質問をするインタビュアーが多い中、たとえご自身に卓球選手としての経験があるとはいえ、お見事と感じた次第です。

 

最後に、これと似たことを先週、経験しました。ディア・マスターズのクライアント企業をおつきあいのあるバイサイドへ引き合わせた際のことです。取材の場に同席したのですが、クライアント企業CEOの質問に対する回答がこれに近しい、あるいはそれ以上のものでした。質問への回答に必ず一言、二言の味付けをして回答されるのです。味付けとは、ご飯へかける「ふりかけ」のような意味です。なくても構わないのだけれど、あればご飯が一層おいしくなるという。単に副詞を添えるだけのこともあれば、わざわざ社史を振り返ってみたり、時には経営観を交えてみたりと、まさに変幻自在でした。初取材だったのですが、バイサイドトップからは「インプレッシブで学びの多い取材でした」と次へつながるフィードバックをちょうだいしました。それでは、また次回!

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