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2019年4月

  • 90号 IR現場の本音は?(22日)
  • 89号 あなたの社長はどのタイプ?(15日)
  • 88号 今年の巨人は一味違うか?(8日)
  • 87号 新元号と株主総会(1日)

2019年4月22日/90号 IR現場の本音は?

いよいよ27日から10連休がスタート!おっと、その前に決算発表が待ち構えている企業も多くありますね。10連休を楽しみにどうか乗り切ってください。セルサイドの皆さんもお体ご自愛ください。

 

日本生産性本部「レジャー白書」に余暇活動の参加人口トップ102017年)があがっています。

 

1位  国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)     5240万人

2位  外食(日常的なものは除く)          3980

3位  読書(仕事・勉強などを除く娯楽としての)   3870

4位  ドライブ                   3810

5位  映画(テレビは除く)             3420

6位  複合ショッピングセンター・アウトレットモール 3310

7位  音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FMなど)3190

8位  動物園、植物園、水族館、博物館        3090

9位  ウォーキング                 2970

10位 カラオケ                   2920

 

順位の上昇か参加人口増加があったのは7位音楽鑑賞、10位カラオケです。あなたの10連休中の過ごし方はここにありますか?11位に温浴施設(健康ランド、クアハウス、スーパー銭湯等)12位にビデオ鑑賞(レンタルを含む)があるのですが、そこまでいくと私の場合、ほぼ網羅されます。

 

先週、初めて出席した企業(A社としておきます)の決算説明会が印象的でした。A社は、サービス業、時価総額数百億円、上場5年目の企業です。今回、発表後に株価が大幅に上昇しました。中間期・通期決算時には説明会を開催され、トップ自ら登壇されています。四半期毎に決算説明補足資料を作成しウェブ上で公開しています。資料では、業績の大きな変化点(=成長点)に差しかかっていると明確に述べています。

 

ここまでだと、普通にIR活動をしている企業のひとつと思われますよね。でも、トップのプレゼンを拝聴して「ちょっとなぁ…」と感じる点が、私自身には随所にありました。皆さんは自社トップが、あるいは投資(候補)先企業トップがこんな発言をしたらどう感じますか?

 

IRは、すっぴん・引きこもり・ステルス(戦闘機)のように目立たず』

『(IR担当役員はいるので)取材は一切お断りしており、経営に専念している』

CMなどで無駄に知名度をあげたくない』

IRを打って株価がピークをつければ、あとは落ちるのみ』

『大手競合と伍していけるようになるまで、目立ちたくない』

『株価を上げたのに個人株主から脅しに近い怒りの電話が担当者へあり、理解に苦しむ』

『やがてわかってくれる時がくる』

 

トップ経歴は自らが語っておられたところでは、前職は上場企業の経営企画に所属。あるところまでは業界での急成長企業として一世を風靡していた(私もよく覚えています)。株価は高騰。が、業績に陰りが見えるようになると一転、下落。すると当時の経営者は、何とかしようと広告・宣伝に多額の金を突っ込んだり、(眉唾的な)ニュースリリースを公表したり。株は、しばらく小康状態を保つものの、やがて下がり、そしてまた同じことの繰り返し。とうとう最終的には、破産してしまいました。この原体験がすべての発言の根源にあるのは間違いないと思います。

 

それにしても、補助いすを出すほど会場いっぱいに来場しているセル・バイサイドを前にして、これら発言をされました。私が違うだろうと最も思ったのは、IRに対するスタンスです。「IRを打って~」と語っておられる点から「IRは打つもの」と考えているところ。野球でバッターがバットを一振りして打つ、つまり一振りしたら終了という感覚でIRを理解されているようです。「IRは続けるもの」なのに…毎回、毎試合、毎シーズン、調子が良くても悪くても打席に立って最高のパフォーマンスを見せることが望まれている姿だと思うのです。

 

A社トップは、その後業績の考え方を一通り説明されると来場者との質疑応答に入られました。その受け答えは、さすが!と唸らせるものであり、まさに経営者として事業にかける熱意や意気込みがほとばしるものでした。それだけに、余計に上述のIRに対する発言が残念でなりません。現場のIR担当者の方はどう感じておられるのか、本音のところをうかがってみたいところです。

 

今週、決算発表する企業にとっては、まさに「平成最後の決算発表」になると思います。話は飛躍してしまいますが、毎四半期のルーティン作業のひとつとしてではなく、平成の最後を締める決算発表のつもりで取り組んで欲しいものです。お悩み事があればいつでもディア・マスターズへお問い合わせください。それでは、よい決算発表とよい10連休をお迎えください!

2019年4月15日/89号 あなたの社長はどのタイプ?

桜田さんが辞任しました。五輪大臣という閣僚組織トップとして、また言葉を扱うのが仕事の政治家として適正があるとはとても思えない方でした。蓮舫をレンポウと呼んだのは、思わず笑ったけれど。

 

ほぼ時を同じくして4月12日の日経新聞朝刊の大機小機に「社長たちの群像」のタイトルでコラムが掲載されました。会社組織のトップである社長を4タイプに分けたうえで、日本の産業が米国GAFAや中国BATなどに後れをとった理由を述べています。日本の社長の多数は、純粋培養組か従属社長組であるのに対し、世界で先行する企業群の社長は起業家社長組か脱藩浪士組であることと関係していると述べています。ちなみに4タイプとは、次の特徴を持つ社長です。

①  純粋培養組 :男性・日本人・60代で転職経験がない、多様性が決定的に欠けている

②  従属社長組 :社長の肩書を持ちながら自らを含む主要人事の決定権がない、母体組織の継続的          影響響下に留まる

③  脱藩浪士組 :既定路線や所属企業のくびきから離れて自らの意思でかつて所属していた「藩」          から脱して活躍する。プロ経営者と呼ばれることもある。

④  起業家社長組:自ら事業を起こし、大きなリスクを取ってその事業を成功裏に成長させた本物の          経営軍団であり時代を進めるリーダー   

 

日経得意の日本企業へのダメ出し論がベースにあり、一読するとそうだよな~と感じるところはあります。が、違和感を持つところもありました。かゆい所へもうちょっとで手が届きそうで届かず、周辺をかいているような…皆さんはどうですか?

 

違和感の理由1:起業家社長・脱藩浪士組社長について

コラムにある米国GAFAや中国BATの経営トップは、毎日どこかのメディアが取り上げるスター経営者ばかり。日本の起業家社長組ならば、偉人の域に達している松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫らから始まり、今なら京セラ稲盛和夫(厳密に言うと脱藩浪士組)、ソフトバンク孫正義、ユニクロ柳井正らが思い浮かびます。脱藩浪士組では、プロ経営者ということでRIZAP松本晃、資生堂魚谷雅彦、最近話題のLIXILCEO瀬戸欣也らでしょうか。気をつけるべきは、起業家社長・脱藩浪士組=本物の経営者とは必ずしも言い切れないことですよね。「会社はオレの物」と私物化しておかしな経営をしている社長がいるのは事実ゆえ。

 

理由2:純粋培養組・従属社長組について

日本の社長の多くを占める純粋培養組・従属社長組の社長が「成功したサラリーマンの終着点」とか「その会社では優秀だが、一歩外へ出ると役に立たない人材がほとんど」などと記していますが、この評価は言い過ぎでしょう。サラリーマン社長であろうと立派な経営をしている社長は多くおられます。

 

理由3:経営の成功を測定するKPI

コラムでは起業家社長組を「自ら事業を起こし、大きなリスクを取ってその事業を成功裏に成長させた本物の経営者軍団」と最大級の賛辞を送っています。そもそも筆者は、GAFABATの経営者を念頭に置き、同様の成長をすることが成功であると決めつけているようです。その成功を測定するKPIには、売上・利益や時価総額を使用していると思います。これらは普遍的に使用されていますが、それでいいのかしら?誤解なきように言うと売上・利益は、どうでもいいということではありません。言いたいのは、これからの時代、売上・利益と同等か、それ以上に重要なKPIがあるのではないかということ。そんな気がしませんか?具体的に教えてよ、と言われると困るのですが…

 

ヒントはESG・SDGsにあるかもしれないと感じています。最近のESG・SDGs対応への盛り上がり方は、明らかに一方向に振れ過ぎている感があります。しかし、避けては通れないテーマとして定着感があることも事実。であるならば、その対応を通してKPIを見出すことができたらうれしいですよね。要は、何から何まで相手と同じ土俵で戦う必要なんてないということ。闘う土俵を自分仕様に変えるのを可能にするのがESG・SDGs対応と位置付けてみる。少しはやる気が出てきませんか?(笑)

 

ピーター・ドラッカーの著書に「経営者に贈る5つの質問」があります。シンプル極まりない5つの質問ですが、いずれも経営の本質をついています。

①  われわれの使命は何か?

②  われわれの顧客は誰か?

③  顧客の価値は何か?

④  われわれの成果は何か?

⑤  われわれの計画は何か?

④  について考えることは、今日のテーマについて考えることへ繋がると思いますが、前段として①②③について考えることが必要になると思いますので合わせてあげておきます。それでは、また来週!

2019年4月8日/88号 今年の巨人は一味違うか?

プロ野球が開幕して1週間ほどになります。球春まっさかり。4日(木)、後楽園球場での巨人-阪神戦を観戦しました。結果は10-1で巨人の大勝。8回裏が終わったところで9点差だったので、一足早く球場を後にしました。5日(金)も菅野完投、丸通算150号本塁打で勝利して6連勝です。目下、7試合終了したところで61敗と気持ちよく首位を走っています。

 

昨年の今頃はメルマガ42号(416日付、勝てぬなら勝つまでまとう)に書きましたが、15試合終わった時点で、510敗と最下位でした。観戦した広島戦では丸が3ランホームランを眼の前で打ちましたが、その丸が巨人に入るなんて…わからないものですね~でも、うれしい!既に良い結果が出ているから。

 

首位独走中の今のうちに今期の戦力分析をしたいと思います。4日のスタメンは以下のごとし。

1番 吉川(尚)、二塁手、24

2番 坂本、遊撃手、30

3番 丸、センター、29

4番 岡本、一塁手、22

5番 亀井、ライト、36

6番 ゲレーロ、レフト、32

7番 田中(俊)、三塁手、25

8番 炭谷、捕手、31

9番 高橋、投手、22

 

打力で相手に打ち勝つチームですね。7番からの下位打線には目をつむるとして、それを補ってあまりある6番までの強力打線。やっぱり丸の加入で坂本を2番で使えることが作戦上、効いてくるのではないでしょうか。

 

1番吉川は昨年後半、けがで棒に振ったけれど、前半の活躍は目を見張るものでした。その自信が生きているのでしょう。打席でも落ち着きが感じられました。二塁手としての守備は、広島菊池がいるため目立ちませんが、とっても守備範囲が広いと思います。

 

2番坂本は攻守走に文句なし。前期までで通算安打1711本だから、よほどのことがない限り来期には2000本安打達成で名球会入りでしょう。最速達成だ!

 

3番丸は、移籍後、早々に結果を出しているのはさすが。唯一の心配点は、チームに溶け込めていない雰囲気が感じられること。そう感じているのは私だけ?

 

4番岡本は、期待どおり4番に定着してうれしいの一言。前期は打率3割、本塁打30本、打点100点を達成したけれど、今期、打率は別にしても本塁打40本、打点120点を目指して欲しい。巨人4番でこれを成しているのは王さんとラミちゃんだけらしい。

 

原監督としては多分、1番から4番まではこの選手で不動のオーダーでいきたいのではないかしら。逆に言うと5番・6番は選手の調子や対戦相手を読みながらの起用ということ。実際、4日の試合で5番に入ったのは亀井でしたが、翌日の試合ではゲレーロだったし。そう言えばオープン戦で調子よくて、5番候補の筆頭だった陽岱鋼が、4日の試合で死球を受けて交代したのが心配です。

 

7番田中は、現状では守備の人。目の前で三塁を守っていたけれど、確かに打球が糸を引いて吸い込まれるようにグローブへ入っていました。堅実な守備は信頼が厚いのでしょう、試合途中から三塁手から二塁手へ守備交代していました。これに関係した心配事が、原監督の選手起用。試合途中で好調吉川をベンチへ下げて、今期獲得したビヤヌエバを三塁手として起用しました。吉川からすれば「なんで~」と心の中で言っていたに違いない(笑)。ビヤヌエバに試合勘を持たせようというのはわかるけれど…

 

8番炭谷は銀仁朗と言ったほうが、とおりがいいかもしれません。FA権行使して西武から巨人入りしました。巨人としては、捕手の補強狙いでの獲得。小林、大城、阿部らもいるけれど正捕手と言うには皆、帯に短し襷に長しかな?

 

そして最後に9番、ピッチャー高橋。ドラフト1位選手ですが、初登板で初勝利。これって球団としては大卒新人で59年ぶりのことだそう。ウェブ上では速球は152㎞とありますが、試合では140㎞台前半がいいところだったような。ストライクとボールがはっきりし過ぎだと思いました。初登板初勝利の強運の持ち主なのでしょうが、「自分は持ってる」などと思わず、精進して欲しい。巨人で左のエースは長期間不在です。私の中では、いまだ高橋(一三)や新浦になってしまいます。昔すぎるか(汗)。高橋には左の本格派エースとして成長してもらいたいです。

 

首位を走っている今だからこそ言っておきたかった(笑)。打線は水物とはいえ、選手層はかなり厚いと思います。やはり、ポイントは投手陣。菅野に次ぐ第二、第三の先発ローテーションを任せられる投手が出てくるかですね。ところで、あなたのIRチーム、現状編成に満足していますか?外部から新戦力を欲しい人、FAではないけれど新たな環境で腕試ししたい人など、いつでもディア・マスターズへお声掛けください。満足いただける先をご紹介できると思います。それでは、また来週!

2019年4月1日/87号 新元号と株主総会

メルマガ86号(325日付、イチロー流目標達成術)へメッセージをいただきました。ありがとうございます。

 

『メルマガありがとうございます。いつも楽しく読ませて頂いております。私は、野球はルールも存じませんが(なのでイチロー選手はコマーシャルでしか存じません)、素晴らしい言葉ですね。これだけの言葉が紡ぎ出せるのは、イチロー選手が超一流であれ事の証左であると思います。私は30歳まで日本語以外での会話なぞ考えたこともありませんでしたが、自分が外国人になる事をこのように表せる方は本当に素晴らしいと思います。良いお話を教えて頂きありがとうございます。』

 

『いつもメールありがとうございます。3つ目の下線、私にも深く刺さる言葉で、思わずノートに書き写しました。ノートに写すだけでなく、実行することが大事ですけど…。』

 

『板倉さん、週明けから株価下落ですが、「世界中が先行きの不透明さに戸惑って居る」感じですね。個人的に「従来の価値観が通用しないビジネス世界の到来」のように思います。平成が終わり、次の元号の時代には、「こんな世界が来るのか?」が判るでしょうがね。イチローの引退のコメントの中に「野球がすっかり変わって“考え無くても良い野球"に成って面白く無くなった」とありました。何か感じて居るのでしょう。滅多に本を買わない私が買った本(2005年出版)「イチロー 262のメッセージ」の最後には、「成績が出ているから今の自分で良い」という評価を自分でしてしまったら、今の自分は有りません。と書いていますが…凄いね』

 

さて、本日新元号の発表がありますね。ワクワクする一方、テレビでは去りゆく「平成」を特集する特番が多く放送されています。あなたにとって平成の30年間はどんな時代でしたか?

私にとって「平成」は平和に成るどころでなく、望もうと・望むまいと変わることを余儀なくされた時代でした。転職して、海外駐在して、管理職になって、退職して、起業して。ちょうど1サイクル終えて、最初に戻ってきた感があります。そして、新元号での数十年は間違いなく平成とは異質の時代になると思ってます。

 

3月には12月期決算企業の定時株主総会が開催されます。クライアント企業の総会が開催されたので出席しました。当日は集中日であり、かつ会場の利便性が高いこともあり3社が同一の建物内で別会場を借りて開催していました。ホテルに入っての案内に違いはなかったけれど、地下鉄から地上へ上がった出口すぐのところで若手社員が看板もっていたのは、クライアント企業だけだったと思う。土地勘のある場所ではなかったので、株主としては安心できてうれしかった。

 

中期経営計画を前倒し達成するくらい業績好調で増配も発表しており、総会が荒れる心配はまったくしていませんでした。実際、スムーズに進行して質疑応答の最後には株主から応援演説(笑)が出るほどでした。久しぶりにこういうの聞いたなぁ。

 

それゆえ、あえて舅のように意地悪く粗探しをしてみました(笑)。例えば、会場正面にはスクリーンがないため、代わりに大型ディスプレイを会場両脇に多数設置していました。が、大型で解像度が高いディスプレイとは言え、ディスプレイから遠いおじいちゃん・おばあちゃんには見づらいに違いない。私もそうでした(笑)。そうすると、頼りになるのは手元の招集通知。しかし、説明アナウンスには(招集通知の)何ページ目を参照すればよいか、語っていない場合があったなど。これらはいずれもテクニカルな点ですが、来年には改善するよう早速、進言しました。

 

株式会社がある限り、株主総会は変わらないものとして残るのでしょうか?新元号のもと始まる新時代を迎えるにあたり、思いを馳せた次第です。それでは、また来週!

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