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2018年4月

  • 43号 上から下へさがって喜ばれるもの(23日)
  • 42号 勝てぬなら勝つまで待とう(16日)
  • 41号 先輩をおどろかせた後輩(5日)

2018年4月23日/43号 上から下へさがって喜ばれるもの

メルマガ42号(勝てぬなら勝つまで待とう)について、お会いしたクライアント先CFOより高校時代から怪物と呼ばれていた江川投手を見に行ったことがあるとの話をうかがいました。江川は1980年代の巨人を支えたエースですが、(高校)当時からホップするストレートは圧巻だったとのこと。プロ入り後も全盛期のピッチングでは、打たれる気がまったくしなかったですね。

 

今回は、江川投手出身校、作新学院高校のある栃木県に関連する話です。足利市の「あしかがフラワーパーク」へ行ってきました。20141月、米CNNが選んだ世界の夢の旅行先10選で、日本で唯一選ばれた場所です。ゴールデンウィークに行くつもりでしたが、今年は例年よりも10日間くらい早く咲き出しており、今が見頃ということを妻から言われ前倒しした次第です。藤の花で有名なことはチェックしていましたが、その規模や内容は考えていた以上に素晴らしかったです。藤色、薄紅色、黄色、白色など淡い優雅な色合いで咲き誇っていました。ところどころに植えられたつつじが、見たことがないほど真っ赤な色で、多分これは刺し色の役目を果たしているのでしょうが、見事でした。

同パークの入場者数は、年間160万人。これは国内の植物園・フラワーパークでは断トツ1位です。ちなみに23位の京都府立植物園・長居植物園(大阪)の入場者数は年間7080万人程度です。ここ数年では、イルミネーションのフラワーパークという新たなイメージも定着しました。2011年「日本夜景遺産」、2012年「関東三大イルミネーション(他2つは東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦)と江の島湘南の宝石(神奈川県藤沢)」に選定。さらに2016年、2017年と夜景観賞士(こんな資格があるのね)が選ぶイルミネーションランキングで2年連続全国1位を獲得。そして、今年4月にはJR両毛線に「あしかがフラワーパーク駅」ができました。東京ディズニーランドでも「舞浜駅」なのに、ちょっとスゴイ。

 

フラワーパークを運営しているのは株式会社足利フラワーリゾートです。創業1990年、資本金2500万円、従業員160名の未上場会社です。ここまでの成功を収めるには色々なことがあったようですが、へぇ~と思ったことが3つあります。

(1)1996年、社外から樹木医(それも女性初)を招いて大藤を移植した

(2)イルミネーションの準備は外部業者を一切入れず、すべて従業員が行っている

(3)年間とおして入場料は時価制を導入している

 

(1)について

経営改革の大ナタを振るったわけですが、当時大藤移植の成功事例はなかったようです。それを女性初の樹木医に任せたこと。そして、この樹木医を経営にまで迎え入れています。ここまで思い切った改革を行うことができた背景をぜひ知りたいものです。単にそれだけ追い詰められていたっていうこと?

 

(2)について

イルミネーションは冬の閑散期対策として始めたようですが、今や名物のひとつ。外部業者を入れない理由は、自分たちが持つイメージを大切にしたいということと、やはり費用増につながり、ひいては入場料へ跳ね返ってくるからとのこと。また、社内の人材育成を考えていることは言うまでもありません。

 

(3)について

京セラ稲盛さん言うところの「値決めは経営」を地でいってます。私は21日(土)に訪れましたが入場料は1800円でした。これは年間通じての上限価格で、下限価格300円と比べると高いと思われる方がいるかもしれませんね。でも私自身は高いとは全く感じませんでした。ホテルや航空券もある意味、時価制を採り入れていると言えますが、宿泊料・航空運賃を下げれば利用者数がどうなるかは、競争環境が大きく変わっていなければ過去データなどから読めるはず。これは提供するサービスの品質が常に一定水準にあるからこそできることだと思います。一方でフラワーパーク。品質とは花の咲き具合が大きいと思うのですが、これを維持・管理することは並大抵のことではないはず。売上計画の精度というか、そもそも売上計画自体をどうやって立てているのかしらと思ってしまいます。ちなみに、入場料は当日の朝7時に花の咲き具合を見て決めているそうですが…

 

最後に、同社代表取締役の早川社長の言葉です。「当社が飲食店や販売業を直営し、従業員自身の手で花壇のデザインやイルミネーション作りを行うのは、人材の育成こそが組織力につながると考えるからです。イルミネーションでも、電球の数ばかりが注目されますが、重要なのは魅力的な演出と空間です。何度見ても飽きないほどの感動を与える域にまで演出力やデザイン力を高めなければ、再びお客様に足を運んではもらえません。組織力を強化し、若い世代や外国人にも新たな感動を提供していければと思います」

 

あしかがフラワーパークの人気は、私がそうだったように入場者に想像以上の驚きや感動を与えているからに違いありません。ハードルは高くなるばかりでしょうが、これからも頑張って欲しいです。それでは、また来週。

2018年4月16日/42号 勝てぬなら勝つまで待とう

メルマガ41号(先輩をおどろかせた後輩)へコメントをいただきました。ありがとうございます。

 

『この思考(=30代半ば男性がIR部長に発した言葉)は危険ですね。社内では、何かを起こすときにそれをフォローしてくれる体制を構築しておくことは大事だと思います。社内関係を良くしておかなければ、むしろ誰も動いてくれないなんてこともあるかもしれません。いずれ来る「上」の方は、人を動かすことのできない人にプロジェクトをまかせることはないのではないでしょうか。。。』

 

『新年度で新入社員も沢山ウロウロしていますね〜 昨日からタイに出張中して居ますが、関空までの移動の地下鉄の中で新入社員らしきグループが、大きな声で入社式の感想を話してるのが、聞こえて--「あの社長の話って何のなの!云われ無くても、判ってるよなぁ〜--」振り向くと背広の襟には社章が見えているのに--ここがどんな場所なのか判ってるのかっ!!ですね。

先輩vs新入社員はいつの世代でも感じるギャップでしょう』

 

大リーグへ渡った大谷選手が二刀流で大活躍してますが、ベーブルース選手と比較されてます。ベーブルースと言えば「予告ホームラン」や「通算ホームラン714本」などで打者オンリーだと思っていました。が、投手としても94勝もしていたのですね。大谷選手のおかげで初めて知りました。

 

さて、日本のプロ野球は開幕して2週間ほど経過。野球好きな方は、ごひいきチームの勝ち負けに一喜一憂していると思います。14日(土)東京ドームで巨人-広島戦を観戦しました。昨年のメルマガ2号(巨人-ロッテ観戦記)で書きましたが、私は巨人ファンです。熱狂とまではいかないまでも、必ず勝ち負けはチェックしてます。今日(15日)現在、15試合510敗で最下位。土曜日の試合も32で負けました…

 

一緒に観戦したお相手は筋金入りの広島ファン。カープ女子ではありません(笑)。どれくらい好きかと言うと東京ドームでの巨人-広島戦チケットを入手するため巨人ファンクラブに入るような人です。そのためか巨人応援歌は言うまでもなく、坂本や長野の応援歌まで歌えるレベル(驚)。我々の席は3塁側オーロラシートのすぐ後ろ。ビジター側なので広島ファンが人数的には結構いる方ということもあり、3回丸の3ランホームランや7回下水流(しもずる)のファインプレーでは、左側に座る私をスルーして、前後右のカープファンと立ち上がってハイタッチ。口惜しい、口惜しい~とはまさにコレ。当方、仏頂面してたろうな。

 

試合内容について語ると愚痴になるので他のことを書こう(笑)。そうそう、日本電産が巨人のオフィシャルスポンサーになっています。当日は、日本電産Dayとして入場時にコーポレートカラーである緑色のメガホンを手渡されたりしましたが、極めつけは始球式でした。平昌冬季オリンピックの金メダリスト、高木菜那選手が行いました。緑色のユニフォームを着て登場。ノーバンで見事、キャッチャーのミットまで投球。さすがです。

 

二つ目は広島ファンの応援。迫力満点でアウェイとなる東京ドームでの不利を微塵も感じさせませんでした。あんな応援してもらったら選手も燃えるよね。3塁側に居たことを差し引いてもすごいなぁ~と感じました。音量はもちろんですが、音とアクションが揃っていることによる統一感で迫力を増していたことは間違いありません。特にレフトスタンドの連中は練習とかしてるのかしら?と思えるほど。これに対して巨人。ホームなので数では圧倒していますが、統一感ではいかがなものか。それとチームカラー。カープの赤に対して、巨人の橙。「橙魂」とは言うものの、目立つ色ならば良いというものではありません。よそう。巨人批判になってしまう(笑)。

 

最後は「流れ」というか「勢い」が試合の中では、各チームに必ずめぐって来て、それをたぐり寄せた方が勝つということ。それが巨人にとっては7回裏の攻撃だったと思います。31で迎え、ゲレーロの今期1号ホームランでまず1点差、続くマギーがヒット出塁、代走吉川がすかさず2塁へ盗塁。ここで5番岡本(将来の4番とひそかに応援している)がライトへ痛烈な打球。来た~同点ッと思ったら、広島下水流が好捕。2塁を飛び出していた吉川が戻れずダブルプレーで、一気に3アウトチェンジとなった場面。広島先発、ジョンソンも結構疲れてきた風だったし、中井・長野まで打席が回っていればな~と。

 

何を書いても愚痴っぽくなるので、今回はここまで。 巨人ガ・ン・バ・レー!!それでは、また来週。

2018年4月5日/41号 先輩をおどろかせた後輩

新年度が始まって最初の週、いかがお過ごしですか。街中でまっさらなリクルートスーツを着た男女がやたらと目につきます。まさに春の風物詩。あなたの職場へ新入社員は配属されてきましたか?

 

私は1985年(昭和60年)3月に京セラへ入社しました。大学卒業式よりも前に入社式があり、そちらを優先したため卒業証書は後日、受け取りました。大量採用のど真ん中で、同期新入社員は300人以上いたと思います。集合研修は1週間くらいだったと思いますが、琵琶湖のほとりでスタート。薄暗いうちに起床、そしてランニング。毎朝5kmは走っていたに違いない。講義は、沿革や京セラフィロソフィが中心でした。私はフィロソフィには共感するところがとても多くあり、今でもいくつかをはっきり覚えています。

 

最終日、これが研修のメインイベントになるのですが、地獄のオリエンテーリングです(笑)。地図とコンパスを渡されて、途中に設置されたポイントを順番に通過し、ゴールまでの所要時間を競うものです。1チーム7-8名で構成されていたと思いますが、最初は和気あいあいとして冗談も出ているが、険しい山中の道なき道を行くようなところでは「もうアカン」と座り込む者が続出。チームメンバーの一人がそうなったのですが、とにかく声をかけ続け、時には肩を担ぎながらもゴールへ到着。あの時はうれしかったな~。その後、遅い昼食をとって各人配属された職場へ散っていきました。世間では、1985年の新入社員を「使い捨てカイロ型」と命名していました。「もまないと熱くならず、扱い方もむずかしい」ということらしい。この研修はそんな「使い捨てカイロ」を普通のカイロに変えるに十分なものでした。

 

3月24日付、日経プラス1の何でもランキングに「新人VS先輩 会社でびっくり!」と題した記事がありました。読まれた方もおられると思います。新人と先輩・上司がびっくりした経験のトップ10をランキングしています(下記リスト参照)。今どきの新人の素顔がわかるようです。

新人のおどろきの2位「仕事のマニュアル・説明が無かった」はマニュアル慣れしている新人には必須なのかもしれませんが、何でもかんでもマニュアルは?となるのは勘弁して欲しい。オジサンたちが新人の頃は、口頭伝承で技は(先輩から)盗むものだなんて言われてました(笑)。今振り返るとこれが結構、コミュニケーションの元になっていたのかも。耳が痛いのは、5位とか6位。はい、会社員時代はとてもとても長時間労働してました。アナログ判断は個人の直感的なものだから(データに基づいた)合理的な判断がホントにできているの?ということなんだろうな。でもね「えいっ、やっ」とやらなきゃならないこともあるのよ(笑)。10位の下積み時代を武勇伝のように語るですが、5年もたてばあなたも後輩相手にそうなっているでしょう。先輩面して語ってやったと思っていると、後輩は「それ前にも聞いた」と思ってるんだろうな。

 

先輩のおどろき3位のプライベートを優先するに関して、先日、同世代の某社IR部長と飲んでいてこんなこと言われました。その方が社内の後輩(男性、30代半ば)へちょっとしたアドバイスをしたそう。社内関係をもっと大切にすればと。するとその後輩、10年後、20年後の会社経営は外部から来た経営のプロが行っているだろうから(自分にとっては)専門性を高めることが一番大切なんです、と悪びれる様子もなく答えたとのこと…その方、思わず固まってしまったそうです(笑)。30代半ばでもこうなんだから、新入社員であれば推して知るべし。7位はちょっと信じられないです。電話を取ることは新人が覚えるべき仕事のトップ3のひとつ(他は、あいさつとメモを取ること)だといまだ思っています。先輩が驚いているようでは駄目で、とにかく取らせることでしょう。パワハラになるの、これ? 9位の宴会で最初からビール以外を飲むは、何となく微笑ましいです。

 

定年を65歳とすると大学を22歳で卒業して40年以上働く計算です。人生100年を前提に70代、80代まで働くことが当たり前になれば就業期間はさらに長くなります。その間を新卒で入社した1社で勤め上げることができれば素晴らしいことですが、もはや稀なことだと思います。そう考えると上述のIR部長を驚かせた後輩ではないですが、専門性を高めることは重要なことに違いありません。「就職」と言いながら「就社」の感が強かった日本の労働市場も本当に変化しているのですね。キャリアパスは会社が考えてくれるものでなく、自分の頭で考えるものへ。ご自身のキャリアパスに霧がかかって見えづらくなっているならば、ぜひディア・マスターズへご相談ください。それでは、また来週。

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